Genview for Shopify › 連載「Shopify × AI 検索」
ChatGPT と Gemini で引用のされ方は違う|Shopify ストアの AI ごとの対策と確かめ方
最終更新:2026年10月2日 / 株式会社FID Genview チーム
この記事は連載「Shopify × AI 検索」の第3弾(AI別編)です。
- 第1弾:Shopifyストアが AI に引用されるのは商品ページではなく「記事」だった【AIの引用 約4,000件を調査】
- 第2弾:AI に引用される記事の書き方【Shopify ストア向け実践ガイド】
- 第3弾:ChatGPT と Gemini で引用のされ方は違う(この記事)
この記事の結論
- 第1弾の調査では、AI が引用したページに占める Shopify ストアの割合は Gemini 36%・ChatGPT 25%・Grok 14%・Perplexity 5% と、AI によって7倍の差がありました
- AI ごとに、答えを作るときに参照する情報の集め方が違うため、同じストアでも AI によって引用のされ方が変わる と考えられます
- Shopify ストアがまず整えるのは、検索エンジンに正しく読まれる土台(サイトマップ・インデックス)と、AI のクローラーを止めていないか の確認です
- 引用されたかは AI ごとに、同じ質問で定期的に 確かめます
目次
- 調査で分かった AI ごとの違い
- なぜ AI によって引用のされ方が違うのか
- Gemini に引用されるために
- ChatGPT に引用されるために
- Shopify ストアが整えておく土台
- AI のクローラーを止めていないか確かめる
- 引用されたかを AI ごとに確かめる方法
- よくある質問
1. 調査で分かった AI ごとの違い
第1弾では、買い物に関する英語の質問50問を4つの AI に2回ずつ聞き、引用されたページ3,432件を1件ずつ調べました。
AI によって Shopify ストアの引用され方は7倍違う
各 AI が引用したページに占める Shopify ストアのページの割合(2回分の合計)
出典:株式会社FID(Genview)調査、2026年10月1日。英語50問×2回、ChatGPT・Gemini・Perplexity・Grok
| AI | 引用の件数 | うち Shopify ストア | 割合 |
|---|---|---|---|
| Gemini | 1,275件 | 459件 | 36% |
| ChatGPT | 291件 | 73件 | 25% |
| Grok | 866件 | 121件 | 14% |
| Perplexity | 1,000件 | 51件 | 5% |
ここから分かることは2つです。
- 件数では Gemini が圧倒的:Shopify ストアが引用された704件のうち、約3分の2が Gemini でした。Gemini は1回の回答で挙げる出典の数が多く、その3件に1件以上が Shopify ストアです
- ChatGPT は件数は少ないが、割合は低くない:ChatGPT は1回の回答で挙げる出典が少ないため件数は Gemini の6分の1ほどですが、出典に占める Shopify の割合は25%ありました。一方、Perplexity は出典の数が多いのに、Shopify ストアは5%にとどまりました
「AI に引用されている」と言っても、どの AI に引用されているかで状況は大きく違います。1つの AI で確かめただけでは、ほかの AI での状況は分かりません。
2. なぜ AI によって引用のされ方が違うのか
AI が出典を選ぶまでの流れ(一般的な仕組み)
どの検索の仕組みで候補を集めるかが AI ごとに違うため、引用されるページも変わる
各社の公開情報をもとにした一般的な説明。仕組みは変わることがあります
ここからは、各社の公開情報をもとにした一般的な説明です。各社の仕組みは公開されていない部分も多く、変わることもあります。
AI がウェブの情報をもとに答えるとき、多くの場合、まず検索をして候補のページを集め、その中から答えの材料を選びます。どの検索の仕組みを使うか、候補をどう選ぶかが AI ごとに違う ため、同じ質問でも引用されるページが変わります。
| Gemini | ChatGPT | |
|---|---|---|
| 提供 | OpenAI | |
| ウェブの情報の集め方(公開情報) | Google 検索の結果をもとに答えを作る仕組みがある | 外部の検索の仕組みと、OpenAI 自身のクローラーで集めた情報を使う |
| Shopify ストアにとっての意味 | Google 検索で正しく読まれていることが土台になる | Google 以外の検索や、OpenAI のクローラーに読まれていることも関係する |
Gemini が Google 検索の結果を土台にしているなら、Google に正しくインデックスされている Shopify ストアの記事が引用されやすい、という今回の結果とも整合します。ただし、今回の調査は原因までは確かめていません。
3. Gemini に引用されるために
Gemini は Google のサービスなので、Google 検索で記事が正しく読まれていること が土台になると考えられます。
- Google Search Console に登録する:ストアの記事がインデックスされているかを確かめられます
- サイトマップを送信する:Shopify は /sitemap.xml を自動で作ります。Search Console の[サイトマップ]に送信します
- 記事がインデックスされているか確かめる:Search Console の[URL 検査]で、記事の URL を調べます
- 検索での評価の基本を押さえる:質問に答える内容・分かりやすい見出し・表示の速さなど、従来の SEO の基本は Gemini に引用される土台にもなります
4. ChatGPT に引用されるために
ChatGPT は1回の回答で挙げる出典が少なく、今回の調査でも引用の件数は Gemini の6分の1ほどでした。出典の枠が少ない分、その数少ない枠に入れるかどうかが差になります。出典に占める Shopify ストアの割合は25%あり、ストアの記事が選ばれる余地は十分にあります。
- OpenAI のクローラーを止めていないか確かめる(次の章)
- Bing Webmaster Tools に登録する:ChatGPT の検索機能は外部の検索の仕組みも使うと公表されています。Google 以外の検索エンジンにも正しく読まれていると安心です
- 記事の冒頭に結論を書く:第2弾で解説した書き方は、AI の種類を問わず共通です
- 比較・選び方の記事を持つ:ChatGPT はおすすめを聞かれると、複数の選択肢を比べた答えを作ることが多く、比べる材料を持つ記事が答えになりやすいと考えられます
5. Shopify ストアが整えておく土台
AI の種類を問わず、次の4つは整えておきます。
| 確認すること | どこで確かめるか |
|---|---|
| 記事がサイトマップに入っているか | ストアの URL の末尾に /sitemap.xml を付けて開く |
| 記事が「非表示」になっていないか | 管理画面[オンラインストア]→[ブログ記事]の[表示] |
| ストアにパスワードがかかっていないか | 管理画面[オンラインストア]→[各種設定]→[パスワード保護] |
| 記事が検索エンジンにインデックスされているか | Google Search Console の[URL 検査] |
パスワード保護がかかっていると、検索エンジンも AI のクローラーもストアを読めません。公開前のストアでよく起きます。
6. AI のクローラーを止めていないか確かめる
AI の会社は、ウェブのページを読むための クローラー を持っています。ストアの robots.txt でこれらを止めていると、AI はストアのページを読めません。
主なクローラー(各社の公開情報より):
| 名前 | 会社 | 役割 |
|---|---|---|
| OAI-SearchBot | OpenAI | ChatGPT の検索で表示するためのクローラー |
| GPTBot | OpenAI | AI の学習に使うためのクローラー |
| PerplexityBot | Perplexity | Perplexity の検索で表示するためのクローラー |
| ClaudeBot | Anthropic | Claude のためのクローラー |
| Google-Extended | Gemini などの学習への利用を制御する指定(Google 検索の表示には影響しない) |
Shopify での確かめ方
- ストアの URL の末尾に /robots.txt を付けて開く
- 上の名前に
Disallow: /が書かれていないか確かめる - Shopify の初期設定の robots.txt は、これらの AI のクローラーを止めていません。止まっている場合は、テーマの robots.txt.liquid が編集されていないか、または robots.txt を変えるアプリが入っていないかを確かめます
学習に使われたくない場合は GPTBot だけを止め、検索で表示するための OAI-SearchBot は止めない、という分け方もできます。
7. 引用されたかを AI ごとに確かめる方法
手で確かめる
- お客様が聞きそうな質問を5〜10個決める(第2弾の「質問を見つける5つの場所」を参照)
- 同じ質問を、ChatGPT・Gemini・Perplexity などに聞く
- 回答の出典にストアの URL が入っているかを記録する
- 月に1回など、同じ質問で繰り返す
AI の回答は日によって変わります。1回の結果で判断せず、同じ質問で続けて記録することが大切です。
アプリで確かめる
Genview for Shopify は、商品データからお客様が聞きそうな質問を作り、ChatGPT・Perplexity・Claude に実際に質問して、ストアが引用されたかを AI ごとに表示する Shopify アプリです。引用されていない質問に答える記事の下書きも作ります(公開するかどうかはストアが確認して決めます)。
※ Genview for Shopify の計測対象に Gemini は含まれていません。Gemini での引用は、上の「手で確かめる」方法で確認してください。
8. よくある質問
Q. Gemini に引用されていれば、ChatGPT にも引用されますか? A. そうとは限りません。今回の調査でも、AI が引用したページに占める Shopify ストアの割合は、Gemini 36% に対して Perplexity 5% と大きく違いました。AI ごとに確かめる必要があります。
Q. AI に学習されたくないのですが、引用はされたいです。 A. 学習用と検索用でクローラーが分かれている AI があります。たとえば OpenAI は、学習用の GPTBot と、ChatGPT の検索用の OAI-SearchBot を分けています。GPTBot だけを止めると、学習には使わせずに検索での表示を残せます。
Q. robots.txt を変えたら、すぐに反映されますか? A. クローラーが次に robots.txt を読みに来たときに反映されます。すぐに引用の状況が変わるわけではありません。
Q. Google の AI による概要(AI Overview)とは違うのですか? A. AI Overview は Google 検索の結果ページの上部に表示される AI の要約で、Gemini アプリとは別の場所です。どちらも Google の仕組みですが、表示される場所と使われ方が違います。
連載「Shopify × AI 検索」は以上です。