著者:喜多 陽平(Genview チームリーダー / 株式会社FID) 公開:2026-06-02

著者情報(Personスキーマ)とは、Schema.orgが定義するPerson(人物)タイプの構造化データを使って、記事・コンテンツの著者のエンティティ情報を機械可読な形式で記述する実装のことです。

英語表記:Person schema(Schema.org の Person タイプ。読み方はパーソンスキーマ)

Personは、人物を表すための型です。著者情報として使う場合は、記事を書いた人物の名前・職種・専門領域・外部プロフィールのURL・所属組織などを、機械が読める形で書きます。記事の構造化データ(Article)のauthorプロパティにPersonを置くと、「この記事はこの人物が書いた」という関係を記述できます。

この言葉の基本

Personスキーマという言葉の読み方・定義元・使われる場面

項目 内容
英語表記Person schema(型の名前は Person)
読み方パーソンスキーマ
定義しているところSchema.org。Personの説明は「生きている人、亡くなった人、架空の人物を含む人物」
分野構造化データ・SEO・GEO
著者情報として使う場所記事の構造化データ(Article など)の author プロパティ
混同しやすい言葉Organizationスキーマ、本文に書く著者名・著者プロフィール

Personの型と、使えるプロパティの一覧はSchema.orgのPersonのページにあります。著者情報でよく使うものは次のとおりです。

著者情報でよく使うPersonのプロパティと、その役割

プロパティ 役割
name著者の名前
jobTitle職種・役職
knowsAboutその人物が知っている分野。Schema.orgの説明では「専門性があるかもしれないことを示すが、専門性を意味するものではない」
sameAs同じ人物を指す外部のURL(LinkedIn・個人サイト・Wikidataなど)
worksForその人物が勤めている組織(Organization)
url著者プロフィールページのURL

よく一緒に書かれる @type と @id は、Schema.orgのプロパティではなく、JSON-LDという書き方のキーワードです。@type で「Person」という型を宣言し、@id でその人物を指す識別子を置きます。同じ@idを使えば、複数の記事から同じ著者を指せます。

Personスキーマが使われる文脈

Personスキーマは、SEOやGEOの話の中で「その情報を誰が発信しているか」を伝える手段として語られます。同じ内容でも、専門家による発信なのか、匿名の発信なのかで、読み手の信頼の判断は変わります。そのため、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)と並べて取り上げられることが多い言葉です。

Googleは記事の構造化データのドキュメントで、authorにはPersonかOrganizationを使うこと、author.nameには名前だけを書くこと、著者が複数いるときは1人ずつ分けて書くことなどを示しています。

似た言葉との関係

Organizationスキーマ・sameAs

Organizationスキーマは、サイトを運営する組織を記述する構造化データです。PersonのworksForからOrganizationの@idを参照すると、「この組織に所属するこの著者が書いた」という関係を記述できます。sameAsは、PersonにもOrganizationにも使えるプロパティで、同じ人物・組織を指す外部のURLを示します。

著者名・著者プロフィールページ

本文に書く著者名や著者プロフィールページは、人が読むための表示です。Personスキーマは、同じ情報を機械が読める形で書いたものです。どちらか一方があれば、もう一方が要らなくなるものではありません。PersonのurlでプロフィールページのURLを示せば、2つを結び付けられます。

E-E-A-T

E-E-A-Tは、Googleがコンテンツの品質を見るときの考え方で、構造化データの仕様ではありません。Personスキーマは、E-E-A-Tで見られる「誰が書いたか」の情報を、構造化データとして書く方法の一つです。

GEO対策における位置づけ

Personスキーマは、コンテンツの信頼性を構成する要素の一つとして扱われます。ただ、AIの回答での引用との関係は、はっきりしていません。

Personスキーマが、GEO対策で優先する構造化データの中でどの順番に当たるかは、GEO対策で優先する構造化データは?21種類の優先順位と設置場所で整理しています。

よくある誤解

Personスキーマを入れれば引用が増える

それ単独で引用が増えるとはいえません。Personスキーマと引用の関係は、確かめられていません。

knowsAboutに書けば専門家として扱われる

knowsAboutは、その人物が知っている分野を書くプロパティです。Schema.orgの説明でも、専門性を意味するものではないとされています。

author.nameに肩書きも入れてよい

Googleのドキュメントでは、author.nameには名前だけを書き、役職などはjobTitleのような別のプロパティに書くよう示されています。

Personスキーマに関連する用語

Personスキーマに関連する用語と、その意味

用語 意味
構造化データページの内容を、機械が読み取れる形式で記述したデータ
Organizationスキーマサイトを運営する組織の情報を記述する構造化データ。PersonのworksForから参照する
sameAs同じ人物・組織を指す外部のURLを示すプロパティ
EntityAIや検索エンジンが固有の意味を持つものとして認識する対象。人物もその一つ
E-E-A-TGoogleが定めるコンテンツ品質の評価軸
運営者情報ページサイト運営者の基本情報を、人が読める形でまとめたページ

よくある質問

Q Personスキーマは著者にしか使えませんか?

A

著者に限りません。Personは人物一般を表す型です。記事のauthorに置いたときに、著者情報として使われます。

Q 著者プロフィールページは必須ですか?

A

必須ではありません。Googleの記事の構造化データには、必須のプロパティがありません。プロフィールページがある場合は、Personのurlでそのページを示せます。

Q 著者が複数いるときはどう書きますか?

A

著者ごとにPersonを分けて、authorに並べます。1つのnameに複数の名前をまとめません。著者それぞれに@idを決めておけば、どの記事からも同じ@idで同じ著者を指せます。