著者:喜多 陽平(Genview チームリーダー / 株式会社FID) 公開:2026-06-02

robots.txt(ロボッツテキスト)とは、ウェブサイトのルートディレクトリに設置するテキストファイルで、クローラー(自動巡回プログラム)に対してアクセス可否を伝える仕組みです。

英語表記:robots.txt(読み方はロボッツテキスト。仕様の名前は Robots Exclusion Protocol)

この言葉の基本

robots.txtの読み方・置き場所・書き方

項目 内容
表記robots.txt(すべて小文字)
読み方ロボッツテキスト
置き場所サイトのルート(例:https://genview.io/robots.txt)
書き方User-agent(クローラーの名前)ごとに、Allow(許可)またはDisallow(不許可)を書く
拘束力法的な拘束力はない技術的な取り決め
混同しやすい言葉llms.txt(AIにサイトの内容を案内するファイル)、TDM例外(法律上のオプトアウト)

たとえば、OpenAIの学習用クローラーだけを拒否する場合は、次のように書きます。

User-agent: GPTBot
Disallow: /

robots.txtという言葉の由来

robots.txtの取り決めは、1994年にMartijn Koster氏が定めたものです。長く事実上の標準として使われ、2022年9月にRFC 9309(Robots Exclusion Protocol)として仕様が文書化されました。

RFC 9309は、robots.txtのルールは「アクセスの認可ではない」としています。

AIクローラーの話でrobots.txtが使われる文脈

AIサービスの運営元は、学習用・検索用・ユーザーの指示で取得する用と、目的ごとにクローラーの名前を分けていることがあります。名前が違うので、robots.txtでは別々に指定できます。

robots.txtで指定する主なAIクローラーの名前と目的

名前 運営 運営元が公開している目的
GPTBotOpenAI生成AIの基盤モデルの学習
OAI-SearchBotOpenAIChatGPTの検索機能で、Webサイトを検索結果に表示する
ChatGPT-UserOpenAIユーザーの指示に応じたページの取得
ClaudeBotAnthropic生成AIモデルの学習のためのWebコンテンツ収集
Claude-SearchBotAnthropic検索結果の品質を高めるための巡回
Claude-UserAnthropicユーザーの質問に応じたページの取得
Google-ExtendedGoogleGeminiの学習などへの利用可否をrobots.txtで指定する名前。独自のクローラーではない
PerplexityBotPerplexity AIPerplexityの検索結果でWebサイトを表示・リンクする(基盤モデルの学習には使わない)
CCBotCommon Crawl公開のWebクロールデータの収集
Meta-ExternalAgentMeta基盤AIモデルの学習や、コンテンツのインデックスによる製品の改善

名前と目的は、OpenAI・Anthropic・Google・Perplexity・Common Crawl・Metaがそれぞれ公開しています。

ユーザーの指示で取得するBotは扱いが違います。OpenAIはChatGPT-Userについて、Perplexityは Perplexity-User について、robots.txtの指定が当てはまらない場合があると説明しています。

似た言葉との関係

User-Agent

クローラーがアクセスするときに名乗る文字列です。robots.txtの「User-agent」の行に、この名前を書きます。Google-Extendedのように、robots.txtで指定するためだけの名前もあります。

llms.txt

AIにサイトの内容を案内するファイルで、許可・拒否を伝えるrobots.txtとは役割が異なります。

TDM例外

EU著作権指令が定める、テキスト・データマイニングの例外規定です。技術的な取り決めのrobots.txtと違い、法律上のオプトアウトの話です。

GEO対策における位置づけ

robots.txtは、AIクローラーがページを取得してよいかを伝える入口の設定です。学習用の拒否と検索用の拒否は別の決定で、OpenAIは各Botの設定は互いに独立していると説明しています。同社によると、OAI-SearchBotを拒否したサイトはChatGPTの検索回答に表示されません。

robots.txtで決められるのは取得の許可・拒否までで、AIの回答で引用されるかどうかは別のことです。

AIのBotの種類と、AIごとに対策を分ける必要があるかの全体像は、AIごとに対策を分ける必要はあるのか|AIクローラー3種類+土台で整理しています。

よくある誤解

robots.txtでブロックすれば完全に守れる

良識あるクローラーは従いますが、強制力はありません。ユーザーの指示で取得するBotのように、運営元が「当てはまらない場合がある」としているものもあります。

AIクローラーをブロックしても検索には影響しない

Bot次第です。Googleは、Google-ExtendedがGoogle検索への掲載や順位に影響しないとしています。一方、OAI-SearchBotやPerplexityBotなど検索用のBotを拒否すると、そのAIの検索結果には表示されなくなります。

robots.txtは一度設定すれば変更不要

AIクローラーの名前は、新しいサービスや機能が出るたびに増えたり変わったりします。書いたときになかった名前は、個別には指定されていません。

robots.txtに関連する用語

robots.txtに関連する用語と、その意味

用語 意味
User-Agentクローラーがアクセスの際に自分を名乗る文字列
AIボットクロールAIサービスのBotがWebコンテンツを自動取得する処理
llms.txtAIにサイトの内容を案内するために置くMarkdownファイル
TDM例外EU著作権指令が定める、テキスト・データマイニングの例外規定
XMLサイトマップサイト内のページURLをクローラーに伝えるXML形式のファイル

よくある質問

Q robots.txtは何と読みますか?

A

「ロボッツテキスト」と読みます。

Q 自社サイトのrobots.txtの設定を確認する方法はありますか?

A

ブラウザで https://[ドメイン]/robots.txt を開けば、いまの中身が見られます。Googleが取得できたかやエラーは、Search Consoleのrobots.txtレポートで確認できます。

Q 学習用のクローラーだけを拒否することはできますか?

A

できます。GPTBotとOAI-SearchBot、ClaudeBotとClaude-SearchBotのように、学習用と検索用で名前が分かれているので、学習用の名前だけにDisallowを書けます。