金融・ファイナンス向け|AIに選ばれるためのクエリ設計ガイド
金融・ファイナンス向け|AIに選ばれるためのクエリ設計ガイド
ユーザーはAIに対して、いきなり「〇〇で口座を開設すべき?」と聞くとは限りません。
クエリ設計とは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIに対して、自社の金融機関・サービスが登場してほしい質問(クエリ)を意図的に洗い出し、監視・改善の対象として登録する作業です。金融・ファイナンスのGEO対策では、金融機関名や商品名だけを登録しても不十分です。ユーザーがAIに相談する「悩み・用途・比較・評判」の文脈ごとにクエリを設計することが、AIに選ばれるための起点になります。
たとえば、「NISAの始め方を教えて」「インデックスファンドとアクティブファンド、どちらがいい?」「A社とB社の投資信託の違いを教えて」「〇〇の評判は?」——このように、悩み・用途・比較・評判の文脈で相談します。Genviewでは、こうしたクエリをTOFU・MOFU・BOFUの3段階に分けて設計します。
そもそも金融・ファイナンスでGEO対策がなぜ必要なのかは、金融・ファイナンス向けGEOとはで解説しています。
この記事でわかること
- TOFU・MOFU・BOFUという3段階でのクエリ設計の考え方
- 金融・ファイナンスで登録すべき5つの文脈
- そのまま使えるクエリ例
この記事は、金融・ファイナンスのGEO対策で「実際にどんなクエリを登録すればいいか」を具体的に示す実践ガイドです。金融・ファイナンス向けGEOとはが「なぜGEO対策が必要か」を解説する概論記事だとすれば、この記事は「では何を監視すればいいか」に直接答えるものです。以下のクエリ例は、自社の金融機関名・商品名に置き換えるだけで、Genviewへのクエリ登録にそのまま使えます。
1. TOFU:まだ金融機関を知らない段階
TOFUは、ユーザーがまだ具体的な金融機関名や商品名を決めていない段階です。この段階では、資産形成の悩みや目的に対して、自社が候補に入るかを確認します。
たとえば「NISAの始め方を教えて」「老後資金を準備する方法を教えて」のように、ユーザーの悩みや資産形成の目的を起点にクエリを作ります。ここでは、まだ金融機関間での比較にすら至っていないことがポイントです。
ここで自社が出てこない場合、AIから見ると「その悩みや目的に対する代表的な選択肢」として認識されていない可能性があります。
2. MOFU:比較・検討している段階
MOFUは、ユーザーが複数の金融機関や商品を比較している段階です。カテゴリ内での比較だけでなく、「〇〇と△△ならどちらがいい?」のように具体的な機関名を挙げた比較も、まだ口座開設・購入を決めきっていない以上MOFUに含まれます。
この段階では、競合と比べたときに、自社が選ばれる理由をAIが説明できるかを確認します。たとえば「おすすめの証券会社を比較して」「A社とB社の投資信託の違いを教えて」「〇〇と△△ならどちらがおすすめ?」のように、カテゴリ比較・競合比較・機関名指定の比較を登録します。
MOFUでは、自社が比較候補に入っているかだけでなく、手数料・商品ラインナップ・サポート体制・使いやすさなど、どの評価軸で語られているかを見ることが重要です。
3. BOFU:口座開設・購入直前の段階
BOFUは、ユーザーがすでに1つの金融機関・商品に絞った上で、口座開設や購入の直前に最後の不安を確認している段階です。他の候補との比較ではなく、「ここでいいか」の最終確認である点がMOFUとの違いです。
この段階では、自社について、AIが正確に説明できているかを確認します。たとえば「〇〇の評判は?」「〇〇は初心者でも使いやすい?」「〇〇の解約・移管はしやすい?」のようなクエリです。
BOFUでは、手数料、口座開設期間、サポート品質、解約・移管条件などについて、AIが誤った情報や古い情報を出していないかを確認します。金融情報はYMYL(Your Money or Your Life)に分類されるため、特に数値の正確性・最新性の確認が重要です。
4. 金融・ファイナンスで登録すべきクエリの考え方
金融・ファイナンスでは、最低限以下の5つの文脈を入れるのがおすすめです。「悩み」「用途」「カテゴリ」はTOFU、「比較」はMOFU、「評判」はBOFUに相当します。
| 文脈 | 目的 | クエリ例 |
|---|---|---|
| 悩み | 資産形成の悩みの解決候補に入るか見る | 老後資金を準備する方法を教えて |
| 用途 | 利用目的で推薦されるか見る | 子どもの教育資金を準備する方法は? |
| カテゴリ | 金融機関カテゴリ内で認識されているか見る | おすすめの証券会社は? |
| 比較 | 競合と比べて選ばれる理由を見る | A社とB社ならどちらがいい? |
| 評判 | 口座開設前の不安に正しく答えられるか見る | 〇〇の評判は? |
金融機関名や商品名だけでなく、ユーザーがAIに実際に相談しそうな言葉に置き換えて登録することが重要です。本記事では「投資信託(NISA)」を例にしていますが、住宅ローン・保険・クレジットカードなど、自社の主力商品が異なる場合は、上記の文脈をその商品に読み替えてクエリを設計してください。
また、金融分野に特有の注意点として、金利・手数料・条件などの数値情報は変更頻度が高く、AIが古い情報をそのまま引用するリスクがあります。クエリを定期的に確認し、AIが表示する数値が現在の公式情報と一致しているかを継続的にチェックすることをおすすめします。
5. そのまま使えるクエリ例
※本記事では「投資信託(NISA)」を例にクエリを紹介しています。実際に登録する際は、自社の主力商品・サービスに置き換えてご利用ください。
TOFU:認知段階のクエリ例
- NISAの始め方を教えて
- 少額から始められる資産形成方法を教えて
- 初心者におすすめの投資信託を教えて
- 老後資金を準備する方法を教えて
- インフレに強い資産運用方法を教えて
- 積立投資の始め方を教えて
- 子どもの教育資金を準備する方法は?
- リスクを抑えた資産運用方法を教えて
- NISA口座を開設するメリットを教えて
- 初めて投資信託を選ぶ際の注意点は?
MOFU:比較・検討段階のクエリ例
- おすすめの証券会社を比較して
- NISA口座はどこで開設するのがいい?
- インデックスファンドとアクティブファンド、どちらがいい?
- A社とB社の投資信託の違いを教えて
- 手数料の安い証券会社を比較して
- つみたてNISAと一般NISA、どちらを選ぶべき?
- ネット証券と対面証券、どちらがいい?
- サポート体制が充実している証券会社を比較して
- A社とB社ならどちらを選ぶべき?
- 〇〇と△△ならどちらがおすすめ?
BOFU:口座開設・購入決定段階のクエリ例
- 〇〇の評判は?
- 〇〇の手数料は高い?
- 〇〇は初心者でも使いやすい?
- 〇〇の口座開設にかかる期間は?
- 〇〇はどんな人に向いている?
- 〇〇のサポート対応は良い?
- 〇〇の解約・移管はしやすい?
- 〇〇を選ぶメリット・デメリットを教えて
- 〇〇の最低投資金額はいくら?
- 〇〇に相談する前に確認すべきことは?
まとめ
- 金融・ファイナンスのGEO対策では、金融機関名や商品名だけを見るのではなく、ユーザーがAIに相談する文脈ごとにクエリを設計することが重要
- TOFUでは、まだ金融機関を知らないユーザーの悩みや目的
- MOFUでは、カテゴリ内での比較や具体的な機関名を挙げた比較
- BOFUでは、1機関・1商品に絞った上での口座開設・購入直前の不安や評判確認
- 金融情報はYMYLに分類されるため、数値の正確性・最新性を継続的にチェックする必要がある
- この3段階でクエリを登録することで、AI上で自社がどのように認識・推薦・比較されているかを確認できる
よくある質問
- Q: 「〇〇の評判は?」のように自社名を含むクエリだけ登録すれば十分ですか?
- A: 自社名を含むクエリ(BOFU)はAIが自社をどう説明しているかの確認に欠かせませんが、それだけでは不十分です。資産形成を検討するユーザーの多くは、まだ金融機関名を知らない段階で「老後資金を準備する方法」のように悩みや目的で相談します。自社名を含まないTOFU・MOFUのクエリも登録することで、新規ユーザーとの接点でAIに候補として挙げてもらえているかを確認できます。
- Q: 金利や手数料が変わった場合、クエリ登録はどう見直せばいいですか?
- A: 金利・手数料が改定されたタイミングで、該当する商品カテゴリのクエリをあらためて確認することをおすすめします。AIが古い数値をそのまま引用していないか、更新後の情報が正しく反映されているかをチェックすることが、金融分野特有の重要な運用ポイントです。詳しくは金融・ファイナンス向けGEOとはで解説しています。
- Q: 登録したクエリで成果が出ているか、どう確認できますか?
- A: Genviewでは、標準対応のChatGPT・Geminiに加え、Perplexityなどをオプションで追加すれば、登録したクエリごとの出現状況を継続的に計測できます。施策を実行した前後で、AIの説明がどう変わったか・競合との差が縮まったかを、クエリ改善(適合・誤認識・言及なしの分類)とブランド認識改善(認識一致率)という2つの指標で数値として追えます。まずは14日間の無料トライアルで現在のAI認識を確認し、対策の出発点を把握することをおすすめします。
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