ホスピタリティ・ホテル向け|AIに選ばれるためのクエリ設計ガイド
ホスピタリティ・ホテル向け|AIに選ばれるためのクエリ設計ガイド
旅行を計画している人はAIに対して、いきなり「〇〇に泊まるべき?」と聞くとは限りません。
クエリ設計とは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIに対して、自社ホテル・施設が登場してほしい質問(クエリ)を意図的に洗い出し、監視・改善の対象として登録する作業です。ホスピタリティ・ホテルのGEO対策では、施設名だけを登録しても不十分です。旅行者がAIに相談する「悩み・用途・比較・評判」の文脈ごとにクエリを設計することが、AIに選ばれるための起点になります。
たとえば、「京都でカップルにおすすめの宿を探しています」「シティホテルと旅館、どちらがいい?」「A社とB社のホテル、どちらが評判いい?」「〇〇の口コミは?」——このように、悩み・用途・比較・評判の文脈で相談します。Genviewでは、こうしたクエリをTOFU・MOFU・BOFUの3段階に分けて設計します。
そもそもホスピタリティ・ホテルでGEO対策がなぜ必要なのかは、ホスピタリティ・ホテル向けGEOとはで解説しています。
この記事でわかること
- TOFU・MOFU・BOFUという3段階でのクエリ設計の考え方
- ホスピタリティ・ホテルで登録すべき5つの文脈
- そのまま使えるクエリ例
この記事は、ホスピタリティ・ホテルのGEO対策で「実際にどんなクエリを登録すればいいか」を具体的に示す実践ガイドです。ホスピタリティ・ホテル向けGEOとはが「なぜGEO対策が必要か」を解説する概論記事だとすれば、この記事は「では何を監視すればいいか」に直接答えるものです。以下のクエリ例は、自社施設の名前・所在地に置き換えるだけで、Genviewへのクエリ登録にそのまま使えます。
1. TOFU:まだ施設を知らない段階
TOFUは、旅行者がまだ具体的な施設名を決めていない段階です。この段階では、旅行の目的やシーンに対して、自社施設が候補に入るかを確認します。
たとえば「京都でカップルにおすすめの宿を探しています」「子連れで行ける温泉旅館を教えて」のように、旅行者の希望条件や利用シーンを起点にクエリを作ります。ここでは、まだ施設間での比較にすら至っていないことがポイントです。
ここで自社施設が出てこない場合、AIから見ると「その旅行シーンに対する代表的な選択肢」として認識されていない可能性があります。
2. MOFU:比較・検討している段階
MOFUは、旅行者が複数の施設を比較している段階です。カテゴリ内での比較だけでなく、「〇〇と△△ならどちらがいい?」のように具体的な施設名を挙げた比較も、まだ予約先を決めきっていない以上MOFUに含まれます。
この段階では、競合と比べたときに、自社施設が選ばれる理由をAIが説明できるかを確認します。たとえば「おすすめの京都のホテルを比較して」「A社とB社のホテル、どちらが評判いい?」「〇〇と△△ならどちらがおすすめ?」のように、カテゴリ比較・競合比較・施設名指定の比較を登録します。
MOFUでは、自社施設が比較候補に入っているかだけでなく、立地・料金プラン・設備・キャンセルポリシーなど、どの評価軸で語られているかを見ることが重要です。
3. BOFU:予約直前の段階
BOFUは、旅行者がすでに1つの施設に絞った上で、予約直前に最後の不安を確認している段階です。他の候補との比較ではなく、「ここに泊まっていいか」の最終確認である点がMOFUとの違いです。
この段階では、自社施設について、AIが正確に説明できているかを確認します。たとえば「〇〇の口コミは?」「〇〇の部屋は本当に写真通り?」「〇〇のキャンセルポリシーは?」のようなクエリです。
BOFUでは、口コミ、設備、朝食、駐車場、キャンセル条件などについて、AIが誤った情報や古い情報を出していないかを確認します。
4. ホスピタリティ・ホテルで登録すべきクエリの考え方
ホスピタリティ・ホテルでは、最低限以下の5つの文脈を入れるのがおすすめです。「悩み」「用途」「カテゴリ」はTOFU、「比較」はMOFU、「評判」はBOFUに相当します。
| 文脈 | 目的 | クエリ例 |
|---|---|---|
| 悩み | 旅行者の希望条件の解決候補に入るか見る | 京都でカップルにおすすめの宿を探しています |
| 用途 | 利用シーンで推薦されるか見る | 子連れで行ける温泉旅館を教えて |
| カテゴリ | 施設カテゴリ内で認識されているか見る | おすすめの京都のホテルは? |
| 比較 | 競合と比べて選ばれる理由を見る | A社とB社ならどちらがいい? |
| 評判 | 予約前の不安に正しく答えられるか見る | 〇〇の口コミは? |
施設名だけでなく、旅行者がAIに実際に相談しそうな言葉に置き換えて登録することが重要です。本記事では「京都のホテル・宿選び」を例にしていますが、東京・大阪・地方の観光地など、自社の所在地が異なる場合は、上記の文脈をそのエリアに読み替えてクエリを設計してください。
また、ホスピタリティ分野に特有の注意点として、「〇〇(施設名) 口コミ」のようなブランド名検索の引用率は高い一方、「京都 カップル おすすめ 宿」のような旅行計画段階のクエリでは引用率が急落する傾向があります。すでに自社を知っている人向けのクエリだけでなく、まだ知らない旅行者が使う旅行計画段階のクエリを重点的に登録することをおすすめします。
5. そのまま使えるクエリ例
※本記事では「京都のホテル・宿選び」を例にクエリを紹介しています。実際に登録する際は、自社の所在エリアに置き換えてご利用ください。
TOFU:認知段階のクエリ例
- 京都でカップルにおすすめの宿を探しています
- 子連れで行ける温泉旅館を教えて
- 一人旅におすすめの宿泊施設を教えて
- 記念日に泊まりたい特別な宿を教えて
- ペットと泊まれる宿を教えて
- 京都観光に便利な立地のホテルを教えて
- 素泊まりできる宿を教えて
- 温泉付きの部屋がある宿を教えて
- 京都で静かに過ごせる宿を教えて
- 初めて京都に旅行する際のホテル選びのポイントは?
MOFU:比較・検討段階のクエリ例
- おすすめの京都のホテルを比較して
- シティホテルと旅館、どちらがいい?
- A社とB社のホテル、どちらが評判いい?
- 大手ホテルチェーンと個人経営の旅館、どちらがいい?
- 駅近のホテルと観光地近くのホテル、どちらがいい?
- 朝食付きプランと素泊まりプラン、どちらがお得?
- 京都駅周辺と祇園周辺、どちらのエリアが便利?
- キャンセル無料のホテルを比較して
- A社とB社ならどちらを選ぶべき?
- 〇〇と△△ならどちらがおすすめ?
BOFU:予約決定段階のクエリ例
- 〇〇の口コミは?
- 〇〇の評判を教えて
- 〇〇の部屋は本当に写真通り?
- 〇〇はチェックインが遅くても大丈夫?
- 〇〇の朝食は美味しい?
- 〇〇はどんな旅行者に向いている?
- 〇〇のキャンセルポリシーは?
- 〇〇に泊まるメリット・デメリットを教えて
- 〇〇の駐車場はある?
- 〇〇の予約はどこで取るのが一番お得?
まとめ
- ホスピタリティ・ホテルのGEO対策では、施設名だけを見るのではなく、旅行者がAIに相談する文脈ごとにクエリを設計することが重要
- TOFUでは、まだ施設を知らない旅行者の希望条件や利用シーン
- MOFUでは、カテゴリ内での比較や具体的な施設名を挙げた比較
- BOFUでは、1施設に絞った上での予約直前の不安や評判確認
- ブランド名検索は引用されやすい一方、旅行計画段階のクエリでは引用率が下がりやすいため、後者を重点的に登録する
- この3段階でクエリを登録することで、AI上で自社施設がどのように認識・推薦・比較されているかを確認できる
よくある質問
- Q: 「〇〇の口コミは?」のように自社名を含むクエリだけ登録すれば十分ですか?
- A: 自社名を含むクエリ(BOFU)はAIが自社をどう説明しているかの確認に欠かせませんが、それだけでは不十分です。旅行者の多くは、まだ施設名を知らない段階で「京都でカップルにおすすめの宿」のように希望条件で相談します。自社名を含まないTOFU・MOFUのクエリも登録することで、新規の旅行者との接点でAIに候補として挙げてもらえているかを確認できます。
- Q: 複数のエリアに施設がある場合、クエリはどう登録すればいいですか?
- A: エリアごとにクエリを分けて登録することをおすすめします。「京都でおすすめの宿は?」「大阪でおすすめの宿は?」のように、エリア名を変えた複数のクエリを登録することで、どのエリアで認識されていて、どのエリアで認識されていないかを把握できます。詳しくはホスピタリティ・ホテル向けGEOとはで解説しています。
- Q: 登録したクエリで成果が出ているか、どう確認できますか?
- A: Genviewでは、標準対応のChatGPT・Geminiに加え、Perplexityなどをオプションで追加すれば、登録したクエリごとの出現状況を継続的に計測できます。施策を実行した前後で、AIの説明がどう変わったか・競合との差が縮まったかを、クエリ改善(適合・誤認識・言及なしの分類)とブランド認識改善(認識一致率)という2つの指標で数値として追えます。まずは14日間の無料トライアルで現在のAI認識を確認し、対策の出発点を把握することをおすすめします。
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