公開: 著者:(株式会社FID CMO / Genview PM)

Genview が公開している調査(Genview Lab の記事)の数字は、どうやって集めて、どう数えたものでしょうか。

このページには、その取り方と数え方をまとめました。記事の数字を確かめたい方や、同じやり方で自分でも試してみたい方に向けて書いています。

私たちは2026年8月から、ChatGPT と Gemini に質問を投げて、どの会社の名前が出てきたか、どのサイトが引用されたかを記録しています。

取り方や数え方は、これからも変わります。記事の数字は、その記事を公開した時点のやり方で取ったものです。やり方を変えても、公開した記事の数字をさかのぼって書き換えることはしません。書き換えるのは、数え間違いが見つかったときだけです。そのときは、その記事に直したことを残します。

Genview の調査は、3つの調べ方のどれかで行っています

どの調べ方を使ったかは、各記事の「観測条件」に書いています。

Genview の調査で使っている3つの調べ方

調べ方 何をしているか
AIの回答を観測する ChatGPT と Gemini に質問を投げて、出てきた会社名と引用されたサイトを記録します。1回だけ聞く調査と、同じ質問を何度も聞く調査があります
公開されている情報を確かめる サイトの robots.txt や、公式サイトの料金・機能の記載など、誰でも見られる情報を、その時点で記録します
外部の調査をまとめる ほかの会社や研究機関が公表した調査を読んで、出典を示して並べます。私たちの観測ではありません

①には、Google検索の上位10位も同じ日に記録して、AIの引用と突き合わせた調査もあります。

このページの説明は、主に①についてです。②は「いつ、どのURLを見たか」を、③は出典を、それぞれの記事に書いています。

質問文は、一度決めたら1文字も変えません

①で使う質問文は、決めたあとは1文字も変えません。

言い回しを少し変えただけで、AIの答えは変わります。質問文を変えると、その日から前と後がつながらなくなり、ほかの業界とも比べられなくなります。

質問文の全文と観測日、回数は、記事ごとに載せています。

集め方によって、取れるものが違います

AIの回答の集め方は3通りあります。取れるものが違うので、記事にはどれで集めたかを書いています。

AIの回答の集め方と、それぞれで取れるもの

集め方 引用したURL モデル名 手間
回答を手で貼り付ける 取れない AIの自己申告 大きい
共有リンクから読む 全部取れる 記録された値 小さい
管理画面からCSVで書き出す 全部取れる 取れない 中くらい

引用URLが取れない集め方の回答を、「引用0件」として数えることはしません。 0件と混ぜると、「このAIは引用が少ない」という誤った結論になるからです。取れなかったものは、「数えられなかった」として分けています。

Google検索の上位10位は、パソコンの Chrome のシークレットウィンドウで、東京から検索して記録しています。

集めた回答は、一字も直さずにそのまま保存しています。空白や改行もそのままです。あとで数え方を変えたくなったときに、元の回答まで戻れるようにするためです。

引用は、同じ回答の中では1件と数えます

  • 同じ回答の中に同じURLが何度出てきても、1件として数えます
  • URLはドメインの単位でまとめます。www. の有無や、広告用のパラメータは取り除きます
  • .co.jp のようなドメインも、1つのサイトとしてまとめます
  • サブドメイン(ヘルプページ用の別のドメインなど)は、本体とは別のサイトとして数えることがあります。記事ごとの観測条件に書いています
  • Gemini の引用には、行き先が隠れた転送用のURL(vertexaisearch.cloud.google.com)が入ることがあります。どのサイトか特定できないので、数えていません。何件あったかは記事に書いています

サイトの種類は、人が確かめて分けています

引用されたサイトは、「公式サイト」「比較サイト」「メディア」などの種類に分けています。

  • 分けたあとは、人が1つずつ確かめています。機械で分けた下書きを、そのまま使うことはしません
  • 運営している会社を確かめられなかったサイトは、どの会社にも結びつけません
  • 質問によって種類が割れたサイト(ある質問ではメディア、別の質問では公式サイト、など)は、種類ごとの表から外しています
  • 種類が決まっていないサイトが多く残った回は、種類ごとの割合を出しません。残りのサイトだけで割ると、割合がゆがむからです

社名は、辞書に載っている書き方だけを数えます

AIの回答には、同じ会社がいろいろな書き方で出てきます。「マネーフォワード」「MoneyForward」「MFクラウド」のような具合です。

そこで、「この書き方が出てきたら、この会社」という対応表(辞書)を作って、機械で数えています。

  • 辞書は、社内のメンバーが1行ずつ見て、紛らわしい書き方を外しています
  • 短い言葉や、別の意味にもなる言葉は入れません。 たとえば「弥生」は弥生時代にも当たるので「弥生会計」で登録し、「オリコ」は「オリコン」の一部に当たるので「オリコカード」で登録しています
  • 辞書に無い会社は「0件」ではなく、「数えていない」扱いです。 記事でもそう書いています
  • 数えているのは、名前が本文に出てきたかどうかだけです。推薦されていたか、どう書かれていたかは判定していません

辞書は増えていくので、いつの辞書で数えたかを書いています

観測を続けると、新しい会社名が出てきます。辞書に名前を足したときは、月1回の観測を取り込んだ直後に、過去の回答もすべて新しい辞書で数え直しています。私たちはこれを「締め日」と呼んでいます。

  • 記事には「〇月〇日時点の辞書で数えた」と書いています
  • 数え直す前の数字が、間違っていたわけではありません。その時点の辞書で数えた数字としては正しく、数え直すと取りこぼしが減ります
  • 引用(どのサイトを見たか)の数字は、辞書とは関係ありません

どの時点の辞書で数えたかは、記事ごとに書いています。このページには最新の時点を書きません。記事と食い違ってしまうからです。

同じ条件で聞き直しても、数字は一致しません

ここが、いちばん知っておいてほしいところです。

AIの答えは、日にちが経つから変わるのでしょうか。それとも、聞くたびに変わるのでしょうか。私たちにも分からなかったので、調べてみました。法律事務所の30問を、同じ日に3分あけて3回聞いたときと、別の日に3回聞いたときで比べています。

法律事務所の30問・3回ずつ聞いたときの、引用元の重なり(2026年9月)

聞き方 ChatGPT Gemini
同じ日に3回(3分あけて) 34.4% 40.1%
別の日に3回(9月9日・10日・11日) 31.8% 39.7%

同じ日に3分あけただけでも、日をまたいでも、重なりは4割前後でした。時間が経ったから変わるのではなく、AIは1回ごとに違うものを引用しています。

このため、Lab の記事では次のように扱っています。

  • 同じ質問を何度も聞いた記事では、1回の数字ではなく、回ごとの幅で示しています。1回だけ聞いた記事では、そのことを観測条件に書いています
  • 同じ手順で試していただいても、数字は一致しません。一致しないのは想定どおりです
  • 「〇日で△%入れ替わった」という書き方はしません。入れ替わりは日数ではなく、1回ごとに起きているからです

私たちの調査から言えないこと

  • 原因は言えません。 「〇〇したから引用された」は、変える前と後を比べる実験をしないと分かりません
  • 推薦されたかどうかや、どんな論調で書かれたかは判定していません
  • 観測した時点の結果です。AIのモデルや検索の仕組みが変わると、数字も変わります
  • すべての人の環境に当てはまるとは限りません。聞く人や場所、ログインしているかどうかで変わります
  • 観測を始めたのは2026年8月です。年単位の変化は、まだ観測できていません

数字について聞きたいとき

記事の数字について聞きたいことがある方や、集計した表が必要な方は、無料相談の予約ページからご連絡ください。どの時点の辞書で数えたものかを添えて、お渡しします。

このページの変更履歴

取り方や数え方を変えたときだけ、新しいものから順に書いています。言い回しを直しただけのときは書きません。

このページの変更履歴

日付 変えたこと
2026年9月22日 このページを公開

この記事を書いた人

吉田 清登 / Yoshida Kiyoto

株式会社FID 執行役員CMO / Genview プロダクトマネージャー / JECCICA客員講師

通販業界20年以上。再春館製薬所で越境EC・タイチームの管理を経て、現在は Genview の事業責任者。

得意分野のCRMのエッセンスをGEO対策に取り入れたのが Genview です。AI時代の接客は BtoC with AI。主役はお客様で、AIはその間に入った存在です。お客様に伝えると同時に、AIにも自社を正しく伝える。AIを通してどう伝わっているかを、実際に測って確かめています。

プロフィール / note

あわせて読む