Google AI Modeとは?仕組み・AI Overviewsとの違いを解説
著者:吉田 清登(株式会社FID CMO / Genview PM)
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Google AI Mode(AIモード)とは、Google検索でAIによる回答を受け取りながら、追加の質問を重ねて情報を深掘りできる対話型の検索機能です。
従来の検索では複数回に分けて調べる必要があった複雑な質問にも対応し、Web上の情報などをもとに回答と関連リンクを提示します。
Google AI Modeとは
Google AI Mode(AIモード)は、Google検索に組み込まれた対話型のAI検索機能です。
通常の検索では、検索キーワードを入力して複数のWebページを確認し、必要に応じて検索条件を変えながら情報を探します。
AI Modeでは、より長く複雑な質問をそのまま入力し、AIがWeb上の情報などを整理した回答を受け取ることができます。
さらに、その回答に対して追加質問を行い、会話の流れを保ちながら情報を深掘りできます。
たとえば、
「家族4人で京都に3泊する場合の旅行プランを、子ども向けの観光地と雨の日の候補も含めて教えて」
のように、複数の条件を含む質問を一度に行うことができます。
回答にはWeb上の関連情報へのリンクが表示される場合があり、AIの回答からさらに元のWebページを確認することもできます。
AI Modeでは何ができるのか
AI Modeの大きな特徴は、検索を一度で終わらせるのではなく、対話しながら探索を続けられることです。
主に、次のような使い方ができます。
- 複数の条件を含む複雑な質問をする
- 商品やサービスを比較する
- 旅行や行動計画を立てる
- あるテーマについて詳しく調べる
- 最初の回答に追加質問をして条件を絞り込む
- 関連するWebページを確認する
たとえば「おすすめのPCを教えて」と質問したあとに、「その中で動画編集に向いているものは?」「20万円以下に絞ると?」といった形で追加質問できます。
従来であれば複数回の検索やページ比較が必要だった情報探索を、対話形式で進められる点が特徴です。
AI Modeのquery fan-outとは
Googleは、AI Modeでquery fan-out(クエリファンアウト)と呼ばれる技術を利用していると説明しています。
query fan-outとは、ユーザーの質問を複数のサブトピックや関連する検索に分解し、それぞれについて検索を行う仕組みです。
たとえば、
「初心者向けで、軽くて、旅行にも使いやすいカメラを比較して」
という質問には、「初心者向け」「重量」「旅行用途」「製品比較」など、複数の観点が含まれています。
AI Modeでは、こうした質問を複数の関連テーマに分けて検索し、得られた情報をまとめて回答を生成します。
概念的には、
複雑な質問 → 複数のサブトピックに分解 → 複数の検索を実行 → 情報を統合 → AIが回答を生成
という流れです。
従来の1つの検索クエリだけでは見つけにくかった情報まで探索できることが、AI Modeの特徴の一つです。
AI ModeとAI Overviewsの違い
AI ModeとAI Overviewsは、どちらもGoogle検索のAI機能ですが、利用体験が異なります。
| 項目 | AI Overviews | AI Mode |
|---|---|---|
| 表示場所 | 通常のGoogle検索結果内 | Google検索のAI Mode |
| 主な役割 | 検索内容の概要を提示する | 複雑な質問を対話しながら深掘りする |
| 追加質問 | 検索体験の中で追加質問につながる場合がある | 継続的な対話・追加質問を前提とした検索体験 |
簡単に整理すると、AI Overviewsは「検索結果の中でAIによる概要を見る機能」、AI Modeは「AIと対話しながら検索を続ける機能」と考えるとわかりやすいです。
なお、Googleは検索体験の統合を進めており、AI Overviewsから追加質問を行ってAI Modeへ自然に移行できる仕組みも提供しています。
AI Overviewsについては、AI Overviewsとは?仕組み・AI Modeとの違いとSEOとの関係で詳しく解説しています。
AI ModeとGeminiの違い
AI ModeではGeminiの技術が利用されていますが、AI ModeとGeminiは同じサービスではありません。
AI ModeはGoogle検索の機能です。
一方、GeminiはGoogleが開発する生成AIモデル、およびそのモデルを利用したAIサービスを指します。
そのため、
- AI Mode:Google検索におけるAI検索体験
- Gemini:Googleの生成AIモデル・AIサービス
と分けて理解するのが適切です。
Google検索ではGemini系モデルを活用しながら、検索インデックスやKnowledge Graph、商品情報などGoogle検索が持つ情報システムと組み合わせてAI検索を提供しています。
AI ModeとSEOの関係
AI ModeはGoogle検索の機能であるため、SEOと切り離して考えるものではありません。
Googleは、AI ModeやAI Overviewsに表示されるためだけの特別な技術要件は必要ないと説明しています。
基本となるのは、通常のGoogle検索と同様に、
- Googleがページをクロールできること
- 検索結果への掲載対象としてインデックス可能であること
- ユーザーにとって有用で独自性のあるコンテンツを提供すること
- 重要な情報がページ上で明確に確認できること
- 内部リンクなどによってサイト構造を適切に整理すること
- 構造化データを利用する場合は、表示内容と一致させること
などです。
AI Mode専用の構造化データや、AI Modeに掲載されるためだけの特殊なファイルが必要なわけではありません。
一方で、AI Modeではquery fan-outによって複数の関連検索が行われるため、通常検索の1つの検索キーワードとAI Modeの回答内で使われる情報源が完全に一致するとは限りません。
AI ModeとAI検索の関係
AI Modeは、AI検索の代表的なサービスの一つです。
AI検索とは、AIを利用してユーザーの質問を理解し、必要な情報を検索・取得・整理したうえで回答を生成する検索体験を広く指します。
AI Modeでは、Google検索の情報システムと生成AIを組み合わせ、複雑な質問に対して回答とWebリンクを提示します。
情報取得という観点では、Retrieval、取得した情報を使った回答生成という観点ではRAGなどの概念とも関係します。
AI検索全体の仕組みについては、AI検索の仕組みとは|情報取得からLLMによる回答生成までをご覧ください。
AI Modeについてよくある誤解
誤解①:AI ModeとAI Overviewsは同じものである
同じものではありません。
AI Overviewsは通常のGoogle検索結果内に表示されるAI生成の概要です。
AI Modeは、追加質問を続けながらより複雑な情報探索を行える対話型の検索体験です。
誤解②:AI ModeとGeminiは同じサービスである
同じサービスではありません。
AI ModeはGoogle検索の機能で、GeminiはGoogleの生成AIモデルやAIサービスです。
AI ModeではGemini系の技術が利用されていますが、両者は区別する必要があります。
誤解③:AI Modeでは通常のGoogle検索を使っていない
AI ModeはGoogle検索の情報システムを活用しています。
Googleは、query fan-outによって複数の関連検索を行い、Web上の情報などを探索して回答を生成すると説明しています。
誤解④:AI Mode専用のSEO対策が必要である
Googleは、AI Mode向けだけの特別なSEO要件や専用のschema.orgマークアップを求めていません。
通常のGoogle検索におけるSEOの基本が引き続き土台になります。
よくある質問
まとめ
Google AI Mode(AIモード)とは、Google検索でAIによる回答を受け取りながら、追加質問を重ねて情報を深掘りできる対話型の検索機能です。
query fan-outによって複雑な質問を複数のサブトピックに分け、関連する情報を幅広く検索したうえで回答を生成する点が特徴です。
AI Overviewsが通常の検索結果内にAI生成の概要を表示する機能なのに対し、AI Modeはより対話的な情報探索を目的としています。
また、Geminiの技術は利用されていますが、AI ModeはGoogle検索の機能であり、GeminiというAIサービスそのものではありません。
AI Mode専用の特殊なSEO施策が必要なわけではなく、通常のGoogle検索におけるSEOと、ユーザーに役立つ正確な情報を提供することが基本になります。
AI検索全体の仕組みについては、AI検索の仕組みとは|情報取得からLLMによる回答生成までをご覧ください。
参考文献・参考ページ
外部参考ページ
- Google 検索における「AI モード」を日本語で提供開始|Google
- AI Mode in Google Search: Updates from Google I/O 2025|Google
- AI features and your website|Google Search Central