著者:喜多 陽平(Genview チームリーダー / 株式会社FID) 公開:2026-10-14 最終更新:2026-10-14

GEO対策の効果は、同じ質問でAIの回答を毎日記録し、施策の前と後で比べて、はじめて測れます。

「GEO対策をしたら、AIの回答に自社が出るようになるのか」。お客様からいちばん多くいただく質問です。ところが、答えようとすると、そもそも何を数えれば「効果があった」と言えるのかが、はっきりしていないことに気づきます。

そこで、Genviewを運営している私たち自身の計測を、そのまま公開することにしました。株式会社FIDは、自社のGEO対策ツール「Genview」について、Googleの検索結果に出るAIの回答(AI Overview)を、5つのキーワードで毎朝計測しています。この記事では、その記録を一次情報として、効果の測り方を整理します。これから記事の公開と既存記事の修正を行うので、その前後の変化を、この記事に追記していきます。

この記事の読み方

この記事の数字は、弊社が自社(Genview)のキーワードを計測した記録です。計測はGenviewで毎朝7時(日本時間)に行い、1日1回分を使っています。対象は日本語のGoogle検索、5キーワードで、期間は2026年10月3日から10月9日の7日間です。まだ施策を行う前の「基準値」で、効果そのものではありません。施策の後の数字は、取れしだい下の「計測の記録」に追記します。

30秒でわかる結論

  • GEO対策の効果は、「AIの回答が出たか」「自社が引用されたか」「自社ページの検索順位」「引用元の顔ぶれ」の4つを、同じキーワードで毎日記録して比べます
  • 弊社の5キーワードでは、7日間、AI Overviewは毎日出ましたが、自社が引用された日は0日、自社ページが検索結果の1ページ目に出た日も0日でした。これが施策前の基準値です
  • 引用元はのべ215件・72サイトでした。自社のページは0件で、90%(194件)は第三者のメディアや企業のページでした
  • これから2キーワードは記事を新しく作り、1キーワードは既存の記事を直し、2キーワードは何もせずに比べます。結果はこの記事に追記します

この記事で扱う範囲

効果を測る4つの指標/施策前の基準値の取り方/AIが引用している先/作るキーワードと作らないキーワードの比べ方/日々の揺れの見方/計測の記録(追記)

GEO対策の効果は、4つの指標で見る

GEO(Generative Engine Optimization、AI検索最適化)は、ChatGPTやGoogleのAI Overviewのような生成AIの回答に、自社の情報が正しく使われるようにする取り組みです。効果を測るときは、次の4つを、同じキーワードで、同じ条件で、毎日記録します。

指標 何がわかるか 記録のしかた
AIの回答が出たかそのキーワードで、AIが回答の枠を出しているか。出ていなければ、引用されることもない出た/出ない/取得できなかった、を分けて記録
自社が引用されたかAIの回答の出典に、自社のページが入っているか。効果のいちばん直接の指標引用元のURLを全部残し、自社のドメインがあるかを見る
自社ページの検索順位通常の検索結果の何位に自社のページがいるか。1ページ目にいないと、引用の候補に入りにくい1ページ目(通常8〜10件)の中の順位。いなければ「1ページ目に無し」
引用元の顔ぶれAIがどんな種類のサイトを引用しているか。打ち手(自社ページを直すか、メディアに載るか)が変わる自社/第三者メディア/口コミ/動画/競合に分けて数える

何をKPIに置くか(KGIとの関係や、指標の決め方)は「GEO対策のKPIとは?KGIとの違い・指標の決め方・効果測定の方法を解説」で整理しています。この記事では、その測り方を自社の記録で実際にやってみます。

大事なのは、1回だけ調べて終わりにしないことです。AIの回答は、同じキーワードでも日によって変わります。施策の前と後を比べるには、毎日同じ時刻に、同じ質問で記録を続けておく必要があります。

効果を測る前に、施策前の基準値を取る

効果は「前と比べてどう変わったか」なので、施策を始める前の状態を先に記録します。弊社が2026年10月3日から計測している5キーワードの、施策前の記録は次のとおりです。

キーワード 記録した日 AIの回答が出た日 自社が引用された日 自社ページの検索順位
GEOとは7日7日0日1ページ目に無し
SEOとGEO の違い7日7日0日1ページ目に無し
GEO対策ツール おすすめ7日7日0日1ページ目に無し
GEO対策 効果7日7日0日1ページ目に無し
GEO対策ツール 施策提案6日6日0日1ページ目に無し

期間:2026年10月3日〜10月9日(日本時間、毎朝7時の計測)。「GEO対策ツール 施策提案」は、10月4日の計測がデータの取得に失敗したため、記録は6日です。取得に失敗した日は「出なかった日」には数えていません。

5キーワードとも、AIの回答(AI Overview)は計測したすべての日に出ていました。どれも、AIが回答を出す「土俵」はある、ということです。一方で、自社が引用された日も、自社のページが検索結果の1ページ目に出た日も、まだ一度もありません。ここから施策を始めます。

AIは、どこを引用しているか

自社が引用されていないなら、代わりにどこが引用されているのかを見ます。打ち手が変わるからです。7日間・5キーワードで、AI Overviewの引用元はのべ215件、サイトの数にして72ありました。種類ごとに分けると、次のとおりです。

AI Overviewの引用元の種類(弊社5キーワード・7日間・のべ215件) 第三者のメディア・企業のページ194件(90%)、動画16件(7%)、口コミ・コミュニティ3件(1%)、競合2件(1%)、自社0件(0%)。2026年10月3日〜9日、Genviewの計測。 第三者のメディア・企業 194件(90%) 動画 16件(7%) 口コミ・コミュニティ 3件(1%) 競合(登録した1社) 2件(1%) 自社(genview.io) 0件(0%)
出典:Genviewの計測(2026年10月3日〜9日、5キーワード、日本時間の毎朝7時)。動画はすべてYouTubeでした。競合は、Genviewに登録した競合(2026年10月13日時点)のサイトです。10月9日の「GEO対策ツール おすすめ」は引用元が4件で、前後の日(中央値9件)より少なく、取得が途中で切れていた可能性があります。

引用元は日によって入れ替わります。7日間・5キーワードで引用されたページはのべ114ページ(キーワードごとに数えた数)で、そのうち69ページは1日だけの引用でした。7日間毎日引用されたのは、2つのキーワードの計3ページだけです。1日あたりの引用元の数は、キーワードと日によって3〜9件でした。

この形のとき、打ち手は大きく2つです。1つは、引用されているページと同じ問いに答える自社のページを作り、検索の上位と引用元に入っていくこと。もう1つは、引用されている第三者のページに、自社の情報を載せてもらうことです。弊社はまず前者を試します。

作るキーワードと、作らないキーワードを分けて比べる

施策の後に引用が増えても、それが施策のおかげとは限りません。AIの回答や検索結果は、こちらが何もしなくても変わるからです。

そこで、5キーワードを3つの組に分けます。

組 キーワード すること
新しく作る(2)GEO対策 効果/GEO対策ツール 施策提案その質問に答える記事を新しく公開する
既存を直す(1)SEOとGEO の違いすでにある記事を、引用元との差分を見て直す
何もしない(2)GEOとは/GEO対策ツール おすすめ何もしない。比べるための組

「SEOとGEO の違い」には、弊社にすでに解説記事があります。それでも検索の1ページ目にも引用元にも入っていないので、新しく作るのではなく、今ある記事を直します。新しく作る組と、直す組で、変わり方に違いが出るかも見ます。

計測は、5キーワードとも同じ条件で毎朝続けます。手を入れた組だけが変わり、何もしなかった組が変わらなければ、施策の効果だと考えやすくなります。全部が同じように動いたなら、検索やAIの側の変化を疑います。

なお、この記事自体が「GEO対策 効果」のキーワードに答えるために作った記事です。この記事が検索や引用元にどう現れるかも、そのまま記録の対象になります。

1日の上下で判断しない

記事を公開して検索結果に出るようになっても、順位は毎日のように上下します。自社のページが1ページ目や引用元から1日外れて、数日後に戻ってくることも珍しくありません。

そのため、1日だけ順位が落ちたり、引用が消えたりしても、それだけで「施策が効かなかった」とは判断しません。Genviewでは直近14日で見ており、そのうちに自社ページが1ページ目か引用元に入った日があれば、「新しく作る」ではなく「今あるページを直す」対象として扱っています。

計測の記録(追記していきます)

施策の前後の変化を、日付つきでここに追記します。数字は、そのときの計測の記録です。

日付 できごと 記録
2026-10-035キーワードの計測を開始毎朝7時に計測
2026-10-09施策前の基準値(7日間)AIの回答は全キーワードで毎日出た/自社の引用0日/自社ページは1ページ目に無し
2026-10-14この記事(GEO対策 効果)を公開(公開後の変化を追記します)
2026-10-14既存の記事(SEOとGEOの違い)を修正冒頭・最終更新日の表示・構造化データ・題名を直した(/learn/geo-vs-seo)

よくある質問

Q GEO対策の効果は、どれくらいで出ますか?

A

一律には言えません。ページを公開してから検索に載り、AIに拾われるまでには時間がかかり、その長さはキーワードやサイトによって違います。弊社は自社のキーワードで、公開の前後を毎日記録しています。結果はこの記事に追記していきます。

Q AIの回答に自社が引用されたかは、どうやって確かめますか?

A

同じキーワードを同じ条件で検索し、AIの回答に付いている引用元のURLに、自社のドメインが入っているかを記録します。手で調べると日によって条件がずれるので、決まった時刻に自動で記録するのが確実です。Genviewは毎朝7時(日本時間)に記録しています。

Q 1日だけ順位が落ちたら、施策は失敗ですか?

A

1日だけでは判断しません。順位や引用は日々上下するので、直近14日ほどの記録で傾向を見るのがおすすめです。

まとめ

GEO対策の効果は、「AIの回答が出たか」「自社が引用されたか」「自社ページの検索順位」「引用元の顔ぶれ」の4つを、同じキーワードで毎日記録し、施策の前と後で比べて測ります。施策の前に基準値を取り、施策をするキーワードとしないキーワードを分けておけば、変化が施策によるものかを見分けやすくなります。

弊社の5キーワードは、いま「AIの回答は毎日出ているが、自社は一度も引用されていない」状態です。ここから記事を公開し、何がどう変わったかを、この記事に記録していきます。

この記事を書いた人

喜多 陽平 / Kita Yohei

Genview チームリーダー / 株式会社FID

株式会社FIDにて、CRMツール「MOTENASU」および侍カートの営業・マーケティングを担当。海外のGEO・AI検索に関する最新情報をいち早くキャッチし、日本語で整理・発信することを得意としています。

GEOはまだ国内に一次情報が少ない領域です。海外のレポートや調査を正確に読み解き、日本のビジネス文脈で使えるかたちに届けることが、喜多の役割です。

専門領域:海外GEO・AI検索動向のリサーチ / SaaS・CRMツールの営業・マーケティング / 海外情報の翻訳・整理・発信

プロフィール / note / X / LinkedIn

あわせて読む