著者:吉田 清登(株式会社FID CMO / Genview PM) 公開:2026-08-11

転職では、Google検索で上位にいるサイトの6割以上が、AIの回答に引用されていませんでした。

転職の30問で、Google検索の上位10位に出たサイトと、ChatGPT・Geminiの引用元を1つずつ突き合わせました(2026年8月10日)。

この記事の「登場」は、AIの回答に付いた引用URLのことです。回答本文に社名が出たか(言及)は数えていません。

AIに引用された

36.0%

ChatGPT

7.0%

Gemini

33.2%

この記事は「Google検索の上位10位のサイトは、AIの回答でどれだけ登場(引用)されるのか?」の転職編です。あちらは15業界の割合を、こちらは転職で実際にどのサイトが引用され、どのサイトが引用されなかったのかを、社名で見ていきます。

15業界全体では、Google上位10位のサイトのうちAIにも引用されたのは43.6%でした。では転職では、具体的にどこが引用され、どこが引用されなかったのか。

転職の30問について、Google検索の上位10位とAIの引用元を、1つずつ突き合わせました。

30秒でわかる結論

  • 転職のGoogle上位10位に出たサイトのうち、AIにも引用されたのは36.0%だった
  • ChatGPTに限ると7.0%。14件に1件ほどしかない
  • 逆に、AIが引用したサイトの73.4%は、SEO上位11位以下だった
  • 比較サイトは上位に52件いたが、AIにも引用されたのは21.2%だった
  • 同じサイトでも、質問によって「引用された」「されなかった」が入れ替わる。見るべき単位は質問そのもの

{LSC}

引用されたサイト・されなかったサイトの社名/サイトの種類別・質問の型別の割合/大手以外の転職エージェントとプレスリリース/1問の掘り下げ/自社で確かめる手順/この調査から言えないこと

転職のGoogle上位サイトのうち、ChatGPTに引用されたのは7.0%だけだった

転職の30問で、Google検索の上位10位に出たサイトを数えると286件でした(質問×サイト)。そのうち、同じ質問でChatGPTまたはGeminiにも引用されたのは103件です。

転職30問・SEO上位10位に出たサイトのうち、AIにも引用された件数と割合

件数 割合
SEO上位10位に出た 286件 ―
AIにも引用された 103件 36.0%
引用されなかった 183件 64.0%

AI別(分母は同じ286件)

AI AIにも引用された 割合
ChatGPT 20件 7.0%
Gemini 95件 33.2%

15業界全体では43.6%でした。転職はそれより低い値です。そしてChatGPTは7.0%、およそ14件に1件です。

次に、逆向きで調べてみました。AIが引用したサイトのほうを数えます。

転職の30問で、ChatGPTとGeminiが引用したサイトは、合計387件でした(質問×サイト)。そのうち、同じ質問のSEO上位10位以内にいたのは103件、11位以下は284件です。

転職30問・AIが引用したサイトのうち、SEO上位10位以内にいた件数と割合

件数 割合
AIが引用したサイト 387件 ―
SEO上位10位以内にいた 103件 26.6%
SEO上位11位以下だった 284件 73.4%

AIが引用したサイトの4分の3近くは、SEO上位10位の外にありました。

*1 Geminiの引用には、行き先が隠れた転送用のURL(vertexaisearch.cloud.google.com)が9件ありました。どのサイトか特定できないため、合計から外しています。

*2 逆向き記事の転職の数字(ChatGPT 13.0%/Gemini 29.5%)は、引用URLの件数で数えているため、この表の割合とは一致しません。

*3 30問のうち5問(「スカウト型の転職サービスと自分で応募する転職サイトはどっちがいい?」「転職と社内異動はどっちを選ぶべき?」「書類選考に通らないときは何を見直せばいい?」「転職面接で退職理由はどう答えればいい?」「転職するか今の会社に残るか迷ったときはどう判断すればいい?」)では、Geminiは回答に引用を付けていませんでした。ChatGPTも、2問(「転職と社内異動はどっちを選ぶべき?」「転職活動は何ヶ月くらいかかる?」)で引用を付けていませんでした。「転職と社内異動はどっちを選ぶべき?」は、どちらのAIも引用を付けていません。

実務で使うなら、「上位にいる」と「AIに出ている」は別々に確かめることです。とくにChatGPTの引用は、検索の上位10位とほとんど重なりません。

転職でGoogle上位を取っているサイトでも、6割以上はAIの回答に出てきません。ChatGPTに限れば14件に1件です。

そしてAIは、Google検索の上位10位に入っていないサイトを、入っているサイトの約2.8倍引用しています。 検索順位だけを見ていると気づかない相手が、AIの回答には並んでいる、ということです。

転職では、比較サイトは上位に52件いたが、AIにも引用されたのは21.2%だった

Google上位10位に出たサイトを、種類ごとに分けて数えました。15業界全体の数字も並べます。

転職30問・サイトの種類別、SEO上位10位に出たサイトのうちAIにも引用された割合

サイトの種類 上位10位に出た AIにも引用された 割合 15業界全体
アフィリエイトサイト 13件 6件 46.2% 31.5%
公式サイト 132件 57件 43.2% 48.0%
メディア 68件 21件 30.9% 35.4%
比較サイト 52件 11件 21.2% 44.7%

* 種類が「複数」と記録されていたサイト(21件)は、この表から外しています。

転職では、比較サイトは上位10位に52件出ていましたが、AIにも引用されたのは11件、21.2%でした。 15業界全体(44.7%)の半分以下です。ここでの比較サイトは、転職サイトや転職エージェントを並べてランキングにしているサイトです。

アフィリエイトサイトは46.2%で最も高い値でしたが、上位に出たのは13件と少なく、数件の違いで割合が大きく動きます。公式サイトは43.2%でした。ここでの公式サイトは、リクルートエージェントやdodaのような転職サービスのサイトです。

実務で使うなら、転職では、ランキングの比較サイトに載っていることを、AIに出ていることの代わりにしないことです。 上位にいた比較サイトの8割は、AIに引用されていませんでした。

転職では、「おすすめ」の質問で、SEO上位のサイトのうちAIにも引用されたのは36.2%だった

30問は、5つの型で6問ずつ作っています。型ごとに、SEO上位10位に出たサイトのうちAIにも引用された割合を出しました。15業界全体の数字も並べます。

転職30問・質問の型別、SEO上位10位に出たサイトのうちAIにも引用された割合

質問の型 上位10位に出た AIにも引用された 割合 15業界全体
選び方・判断基準 57件 23件 40.4% 43.0%
定義・使い方 54件 21件 38.9% 38.9%
おすすめ・候補選定 58件 21件 36.2% 48.6%
比較・違い 58件 19件 32.8% 45.7%
悩み・トラブル 59件 19件 32.2% 42.0%

転職では、最も高い「選び方」でも40.4%でした。 5つの型すべてで、15業界全体と同じか下回っています。

「おすすめ」の質問は36.2%で、15業界全体(48.6%)より12ポイント低い値でした。 「20代におすすめの転職サイトは?」のように、転職サービスの候補を聞く質問が並ぶ型です。この型では、上位10位に出た58件のうち32件が比較サイトのランキングで、そのうちAIにも引用されたのは7件でした。

ただし、1つの型は6問・55件前後です。1問で数件動けば、割合も数ポイント動きます。

実務で使うなら、転職では「おすすめの転職サービスは?」の質問から確かめ始めることです。 検索の上位には比較サイトのランキングが並んでいても、AIが引用しているのは別のサイトのことがあります。

マイナビ転職は、上位にいた12問のうち10問でAIに引用された

SEO上位10位にいて、同じ質問でAIにも引用されたサイトは、54サイト・103件でした。複数の質問で引用されたサイトを並べます。

転職30問・SEO上位10位にいて、AIにも引用されたサイト(引用された質問の数が多い順)

質問の数 サイト 種類
10問 マイナビ転職 公式サイト
8問 リクルートエージェント 公式サイト
5問 マイナビエージェント 公式サイト
4問 マイベスト 比較サイト
4問 JAC Recruitment 公式サイト
4問 すべらない転職 メディア
4問 note メディア
4問 ジョバディ 公式サイト
4問 LHH転職エージェント 公式サイト

マイナビ転職は、上位10位にいた12問のうち10問でAIに引用されました。 上位10位にいなかった3問でも引用されていて、あわせて13問です。転職で最も多い数です。

リクルートエージェントも、上位にいた10問のうち8問で引用されています。 大手の転職サービスのサイトが、表の上に並びました。

実務で使うなら、自社の重要な質問で、どの転職サービスのサイトが引用されているかを見ることです。 大手のサイトが引用されている質問では、自社がそのページの中でどう書かれているかも確かめます。

Yahoo!知恵袋は、上位にいた9問のどれでもAIに引用されなかった

SEO上位10位にいたのに、同じ質問でAIに引用されなかったサイトは、121サイト・183件でした。

転職30問・SEO上位10位にいたのに、AIに引用されなかったサイト(質問の数が多い順。3問のサイトは一部)

質問の数 サイト 種類
9問 Yahoo!知恵袋 メディア
6問 doda 公式サイト
5問 JAC Recruitment 公式サイト
4問 マイベスト 比較サイト
4問 note メディア
3問 リクナビNEXT 公式サイト
3問 モアジョブ 比較サイト
3問 タレントスクエア 比較サイト

183件のうち75件が公式サイト、47件がメディア、41件が比較サイトでした。

Yahoo!知恵袋は、上位10位に9問出ていましたが、AIには1問も引用されませんでした。 dodaは、上位にいた9問のうち6問で引用されていません。同じ大手の転職サービスでも、マイナビ転職やリクルートエージェントとは結果が分かれました。

実務で使うなら、「検索では上位なのに、AIでは出ていない質問」を先に探すことです。 SEOの成果が出ているぶん、AIで出ていないことに気づきにくい場所です。

APEXは、上位10位の外から6問でAIに引用された

SEO上位10位にいないのに、同じ質問でAIが引用したサイトは、185サイト・284件でした。

転職30問・SEO上位10位にいないのに、AIが引用したサイト(質問の数が多い順)

質問の数 サイト
6問 note
6問 APEX
5問 コエテコキャリア
5問 PR TIMES
5問 エン転職
5問 ビズリーチ
5問 マイナビエージェント
5問 Indeed

APEXは、外資系・グローバル企業に特化した転職エージェントです。 上位10位にいたのは2問で、そのどちらでも引用されませんでしたが、上位10位の外から6問でAIに引用されました。引用されたのは、転職のコツや転職エージェントの使い方を書いたブログの記事で、6問ともGeminiの引用です。

ビズリーチ、Indeed、エン転職も、上位10位の外から5問ずつ引用されています。エン転職は、転職の用語や悩みを解説する「転職大辞典」のページでした。

PR TIMESは、プレスリリースの配信サイトです。転職サービスの告知や、転職についての調査のリリースが引用されていました(後のQ&A)。

実務で使うなら、検索で上位10位に入っていない質問も、AIの回答は確かめることです。 上位10位にいなくてもAIには引用されている質問があります。競合がそうなっている可能性もあります。

dodaは、上位にいた9問のうち6問で引用されなかった

ここまでの表には、同じサイトが何度も出てきました。dodaを例に、どの質問でどうなったかを並べます。30問のうち、dodaがGoogle上位10位にいたか、AIに引用されたかのどちらかに当てはまったのは10問で、そのうち3問は、上位10位にいてAIにも引用された質問です。残りの7問を並べます。

dodaの10問のうち、「上位にいて、AIにも引用」以外になった7問

質問 Google上位10位 AIの引用
ITエンジニアにおすすめの転職サイトは? いた されなかった
転職サイトと転職エージェントはどっちがいい? いた されなかった
転職活動は働きながらした方がいい? いた されなかった
転職面接で退職理由はどう答えればいい? いた されなかった
転職で年収はどのくらい上がるもの? いた されなかった
内定をもらってから退職を伝えても大丈夫? いた されなかった
女性の転職におすすめの転職サービスは? いない された

dodaは、上位10位にいた9問のうち6問で、AIに引用されませんでした。 反対に、上位10位にいなかった1問では、AIに引用されています。

ほかのサイトも同じでした。質問ごとの結果を、件数で並べます。

転職30問・同じサイトが、質問によってどの結果になったか(質問の数)

サイト 上位にいて、AIにも引用 上位にいたのに、引用されず 上位にいないのに、AIが引用
マイナビ転職 10問 2問 3問
リクルートエージェント 8問 2問 2問
マイナビエージェント 5問 2問 5問
JAC Recruitment 4問 5問 4問
doda 3問 6問 1問
ビズリーチ 0問 1問 5問

転職で、この3つのうち2つ以上に当てはまったサイトは61サイト、3つすべてに当てはまったサイトは22サイトありました。

実務で使うなら、「このサイトはAIに強い」「弱い」とは言えない、ということです。 大手の転職サービスどうしでも、質問によって結果が入れ替わります。自社の立ち位置も、質問ごとに違うはずです。見るべき単位は、会社ではなく質問です。

「大手と中小の転職エージェントは何が違う?」では、上位10位のサイトの多くがAIにも引用された

1問を掘り下げます。これまでの業界編では、上位10位のサイトが1つも引用されなかった質問を取り上げることが多くありました。この1問は逆で、30問のうち、上位10位とAIの引用が最も重なった質問です。

「大手と中小の転職エージェントは何が違う?」のGoogle上位10位と、AIに引用されたか

順位 サイト 種類 AIに引用された
1位 すべらない転職 メディア ○
2位 ミライフ 複数 ○
3位 Geekly 公式サイト ○
4位 somalico メディア ○
5位 Yahoo!知恵袋 メディア ×
6位 Callingood メディア ○
7位 job-worker.com アフィリエイトサイト ×
8位 note メディア ○
9位 いい求人net 複数 ○
10位 majicari 複数 ○

上位10位の10サイトのうち、8サイトがAIにも引用されました。 30問のなかで、最も多い数です。

ChatGPTも、この1問では上位10位と重なりました。 ChatGPTが引用した5本のうち4本(ミライフ、すべらない転職、somalico、note)は、上位10位のページそのものです。30問全体ではChatGPTの引用が上位10位と重なるのは7.0%でしたが、この1問では違う結果になりました。

AIが上位10位の外から引用したのは4件で、APEXのブログの記事や、中小の転職エージェントを比べた記事などです。

実務で使うなら、検索の上位とAIの引用がよく重なる質問もある、という前提で見ることです。 この1問では、検索で上位を取っていれば、AIの回答にもほぼ出ていました。質問ごとに、重なる質問と重ならない質問を分けて見ることで、自社がどちらで強いのかが分かります。

転職サービスの会社が、自社の質問で確かめる手順

ここまでの結果を、自社で確かめる手順にしました。この記事と同じやり方です。

  1. 1

    質問を10〜20本選ぶ。

    自社のサービスが答えになりうる質問を、5つの型(おすすめ/比較・違い/選び方/悩み/定義・使い方)から偏らないように選びます。転職では型によって割合が違ったため、1つの型に寄せると結果も寄ります。

  2. 2

    質問ごとに、Google上位10位と、ChatGPT・Geminiの引用元を記録する。

    同じ日に記録します。ChatGPTとGeminiは分けて記録します。転職では、上位10位のサイトを引用した割合が、Geminiは33.2%、ChatGPTは7.0%と大きく違ったためです。AIが引用を1件も付けない回答もあるので、そのときは「引用なし」と記録します。

  3. 3

    自社サイトを、質問ごとに4つの立ち位置に分ける。

SEO上位10位とAIの引用で分けた、4つの立ち位置(転職30問の件数)

立ち位置 SEO上位10位 AIの引用 転職30問では
① 両方に出ている いた された 103件
② 上位なのに、AIに出ていない いた されなかった 183件
③ 上位外なのに、AIに出ている いない された 284件
④ どちらにも出ていない いない されなかった (数えていない)
  1. 4

    ②から見る。

    転職では183件ありました。dodaのように、大手でも上位にいたのに引用されなかった質問が多いサイトがあります。SEOの成果が出ているぶん、AIで出ていないことに気づきにくい場所です。次に③を見ます。APEXのように、上位にいなくてもAIには引用されているサイトがあります。自社でなく競合が③にいることもあります。

あわせて、プレスリリースを見る。 PR TIMESのリリースが引用されている質問では、どの会社のどんなリリースが引用されているかを確かめます。

なお、この記事の数字は1回の観測です。自社で見るときも、1回で決めずに、日を変えて何度か見ることをおすすめします。

転職30問の調査から言えること(Q&A)

Q1. 中小の転職エージェントでも、AIに引用されますか?

引用されていました。ただし、この調査では会社の規模を数えていないので、規模と引用の関係は分かりません。

大手の転職サービスでは、マイナビ転職が13問、リクルートエージェントが10問で引用されました。一方で、dodaは上位にいた9問のうち6問で引用されていません。大手だから引用される、という結果ではありませんでした。

大手以外のサイトも引用されています。APEXは、外資系・グローバル企業に特化した転職エージェントで、ブログの記事が上位10位の外から6問で引用されました。IT職に特化したGeeklyは、上位にいた4問のうち2問で引用され、上位10位の外からも4問で引用されています。「大手と中小の転職エージェントは何が違う?」では、上位にいたミライフのページが、ChatGPTとGeminiの両方に引用されました。

分かっているのは、会社の名前が知られているかどうかに関係なく、質問によって引用されるサイトが変わることです。自社のサイトが引用されているかは、質問ごとに確かめるしかありません。

Q2. プレスリリース(PR TIMES)は、AIに引用されますか?

引用されていました。

PR TIMESは、上位10位には1問しか入っていませんでしたが、上位10位の外から5問でAIに引用されました。引用されたリリースは、大きく2つに分かれます。

1つは、転職サービスの告知です。「20代におすすめの転職サイトは?」「30代におすすめの転職エージェントは?」では、リクルートエージェントの新しいCMのリリースが、ChatGPTに引用されました。「ハイクラス転職におすすめの転職サービスは?」では、ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトのリリースが引用されています。

もう1つは、調査や統計のリリースです。「転職するなら何歳までが有利?」「未経験の仕事に転職するなら何歳まで可能?」では、CAREER FOCUSが出した「キャリアチェンジの最適年齢」のリリースと、NEXERが出した転職の年齢についての調査のリリースが引用されました。

リリースを出せば引用される、とは言えません。分かっているのは、転職サービスの告知や調査のリリースが、実際に引用元になっていたことです。自社のリリースが引用されているかは、質問ごとに確かめるしかありません。

親記事・逆向き記事との関係

この記事は、同じ450問の調査を転職に絞って、社名まで見たものです。

同じ450問の調査から書いた3本の記事と、それぞれが見ているもの

記事 見ているもの
Google検索の上位10位のサイトは、AIの回答でどれだけ登場(引用)されるのか? 15業界の割合。サイトの種類別
AIの回答に登場(引用)したサイトは、Google検索の上位10位に表示されていたのか? 同じデータを、AIの引用を起点に数えたもの
この記事 転職で、実際にどのサイトが引用され、どのサイトが引用されなかったか

転職30問の調査から言えないこと

  • マイナビ転職やdodaが、AIに強い・弱い、とは言えません。 30問・1回の観測です。同じサイトでも質問によって結果が入れ替わっています
  • SEO上位にいたから引用された、とは言えません。 同じ時期に観測した2つの集合の重なりを数えたもので、因果は検証していません
  • 引用されなかった理由は分かりません。 ページの内容、質問、取得した時点など、ほかの条件をそろえた分析ではありません
  • 会社の規模とAIの引用の関係は分かりません。 規模で分けて数えてはいません
  • プレスリリースやブログを出せば引用される、とは言えません。 引用されていたことを数えただけで、出す前と後を比べてはいません
  • 引用と、言及・推薦は別です。 URLが引用されていても、回答本文に社名が出ているとは限りません
  • 2026年8月時点の結果です。 AIの回答は変わるので、いまも同じ結果になるとは限りません

観測条件

  • 質問(クエリ):転職の30問。おすすめ・候補選定/比較・違い/選び方・判断基準/悩み・トラブル/定義・使い方の5つの型で、6問ずつ作りました(15業界すべてで同じ構成)。全文は下の一覧に載せています
  • 観測日:2026年8月10日(AIの回答とGoogle検索の上位10位を、同じ日に取得)
  • 観測回数:1回。30問 × 2つのAI = 60回答。Google検索は30問 × 上位10位
  • 対象AI:ChatGPT/Gemini(どちらもWeb版。モデル名は記録していません)
  • 取得方法:AIの回答は、Genview の管理画面から書き出したCSVです。Google検索の上位10位は、パソコンのChromeのシークレットウィンドウで、東京から検索して記録しました
  • 集計の基準:単位は「質問×サイト」です。サイトはドメインで分けていますが、サブドメイン(tenshoku.mynavi.jp や employment.en-japan.com など)は、元のデータのまま別のサイトとして数えています。PR TIMESは、リリースを出した会社が違っても1つのサイトとして数えています。同じサイトが10個の質問で上位10位に出ていれば、10件として数えます。同じ質問でChatGPTまたはGeminiのどちらかに引用されていれば「引用あり」としました。同じ回答の中で同じサイトは1件として数えます。AIが引用を1件も付けなかった回答は、「引用0件」として数えています
  • 辞書の時点:この記事は引用(どのサイトを見たか)だけを数えているため、社名の辞書は使っていません
  • この記事で数えていないもの:Geminiの転送用URL(vertexaisearch.cloud.google.com)9件は、行き先のサイトが特定できないため数えていません。回答本文に社名が出たか(言及)と、推薦されたかどうかも数えていません。サイトの種類別の表では、種類が「複数」と記録されていた21件を除いています

同じ条件でもう一度観測しても、数字は一致しません。AIの回答は1回ごとに変わり、同じ日に3分あけて聞き直しても、引用元の重なりは4割前後でした(法律事務所・2026年9月13日)。

集め方や数え方の詳しい説明は、調査方法にまとめています。

この調査で使った転職の30問(クリックで開きます)
No. 質問の型 質問
1 おすすめ・候補選定 20代におすすめの転職サイトは?
2 おすすめ・候補選定 30代におすすめの転職エージェントは?
3 おすすめ・候補選定 未経験の職種に転職したい人におすすめの転職サービスは?
4 おすすめ・候補選定 ITエンジニアにおすすめの転職サイトは?
5 おすすめ・候補選定 女性の転職におすすめの転職サービスは?
6 おすすめ・候補選定 ハイクラス転職におすすめの転職サービスは?
7 比較・違い 転職サイトと転職エージェントはどっちがいい?
8 比較・違い 総合型と特化型の転職エージェントはどっちがいい?
9 比較・違い 大手と中小の転職エージェントは何が違う?
10 比較・違い スカウト型の転職サービスと自分で応募する転職サイトはどっちがいい?
11 比較・違い 転職エージェントを使うのと直接応募するのはどっちが受かりやすい?
12 比較・違い 転職と社内異動はどっちを選ぶべき?
13 選び方・判断基準 転職サイトは何を基準に選べばいい?
14 選び方・判断基準 転職エージェントは何を基準に選べばいい?
15 選び方・判断基準 転職先の会社は何を見て選べばいい?
16 選び方・判断基準 求人票で必ず確認した方がいい項目は?
17 選び方・判断基準 転職エージェントは何社くらい登録すればいい?
18 選び方・判断基準 ブラック企業かどうかは求人票から見分けられる?
19 悩み・トラブル 転職活動は働きながらした方がいい?
20 悩み・トラブル 転職活動は何ヶ月くらいかかる?
21 悩み・トラブル 書類選考に通らないときは何を見直せばいい?
22 悩み・トラブル 転職面接で退職理由はどう答えればいい?
23 悩み・トラブル 転職回数が多いと不利になる?
24 悩み・トラブル 転職で年収が下がっても将来性があれば転職するべき?
25 定義・使い方 転職するか今の会社に残るか迷ったときはどう判断すればいい?
26 定義・使い方 転職するなら何歳までが有利?
27 定義・使い方 未経験の仕事に転職するなら何歳まで可能?
28 定義・使い方 転職で年収はどのくらい上がるもの?
29 定義・使い方 内定をもらってから退職を伝えても大丈夫?
30 定義・使い方 退職を伝えるのは何ヶ月前がいい?

よくある質問

Q 転職のGoogle上位サイトは、AIにも引用されますか?

A

転職の30問では、Google上位10位に出たサイトのうち、同じ質問でChatGPTまたはGeminiにも引用されたのは36.0%でした。AI別では、Geminiが33.2%、ChatGPTが7.0%です。上位にいれば引用される、という関係ではありません。

Q ChatGPTとGeminiでは、どちらがGoogle上位のサイトを引用しますか?

A

転職ではGeminiです。Google上位10位のサイトのうち、Geminiは33.2%を引用し、ChatGPTは7.0%でした。ChatGPTはおよそ14件に1件しか、上位10位のサイトを引用していません。

Q 同じサイトが、引用されたりされなかったりするのはなぜですか?

A

理由は今回の調査では分かりません。分かっているのは、同じサイトでも質問によって結果が入れ替わることです。dodaは、3問で上位にいて引用され、6問で上位にいたのに引用されず、1問では上位にいないのに引用されていました。

まとめ

転職の30問で、Google上位10位に出たサイトのうち、AIにも引用されたのは36.0%でした。ChatGPTに限ると7.0%です。

種類で見ると、比較サイトは上位に52件いましたが、AIにも引用されたのは21.2%でした。 大手の転職サービスでは、マイナビ転職が上位にいた12問のうち10問で引用された一方、dodaは9問のうち3問でした。

社名で見ると、はっきりしたことがあります。同じサイトでも、質問によって結果が入れ替わります。 そして、「大手と中小の転職エージェントは何が違う?」のように、検索の上位とAIの引用がよく重なる質問もありました。

「うちはAIに出ている」「出ていない」と、会社単位で判断することはできません。自社にとって重要な質問を選んで、1問ずつ、AIがどこを引用しているかを見る。 そうすると、検索では上位なのにAIでは出ていない質問と、検索の上位には出ていないのにAIでは出ている質問が、両方見えてきます。

この記事を書いた人

吉田 清登 / Yoshida Kiyoto

株式会社FID 執行役員CMO / Genview プロダクトマネージャー / JECCICA客員講師

通販業界20年以上。再春館製薬所で越境EC・タイチームの管理を経て、現在は Genview の事業責任者。

得意分野のCRMのエッセンスをGEO対策に取り入れたのが Genview です。AI時代の接客は BtoC with AI。主役はお客様で、AIはその間に入った存在です。お客様に伝えると同時に、AIにも自社を正しく伝える。AIを通してどう伝わっているかを、実際に測って確かめています。

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