SaaSのGoogle上位サイトは、AIの回答にどれだけ登場(引用)したのか?
著者:吉田 清登(株式会社FID CMO / Genview PM) 公開:2026-08-11
SaaSでも、Google検索で上位にいるサイトの半分以上は、AIの回答に引用されていませんでした。
SaaSの30問で、Google検索の上位10位に出たサイトと、ChatGPT・Geminiの引用元を1つずつ突き合わせました(2026年8月10日)。
この記事の「登場」は、AIの回答に付いた引用URLのことです。回答本文に社名が出たか(言及)は数えていません。
AIに引用された
48.9%
ChatGPT
8.5%
Gemini
46.8%
この記事は「Google検索の上位10位のサイトは、AIの回答でどれだけ登場(引用)されるのか?」のSaaS編です。あちらは15業界の割合を、こちらはSaaSで実際にどのサイトが引用され、どのサイトが引用されなかったのかを、社名で見ていきます。
15業界全体では、Google上位10位のサイトのうちAIにも引用されたのは43.6%でした。ではSaaSでは、具体的にどこが引用され、どこが引用されなかったのか。
SaaSの30問について、Google検索の上位10位とAIの引用元を、1つずつ突き合わせました。
30秒でわかる結論
- SaaSのGoogle上位10位に出たサイトのうち、AIにも引用されたのは48.9%だった
- ChatGPTに限ると8.5%。12件中1件ほどしかない
- 逆に、AIが引用したサイトの69.3%は、SEO上位11位以下だった
- 比較サイトは39.5%で、15業界全体(44.7%)を下回った。ITトレンドとBOXILで結果が分かれた
- 同じサイトでも、質問によって「引用された」「されなかった」が入れ替わる。見るべき単位は質問そのもの
{LSC}
引用されたサイト・されなかったサイトの社名/サイトの種類別・質問の型別の割合/SaaSの比較サイト/1問の掘り下げ/自社で確かめる手順/この調査から言えないこと
SaaSのGoogle上位サイトのうち、ChatGPTに引用されたのは8.5%だけだった
SaaSの30問で、Google検索の上位10位に出たサイトを数えると284件でした(質問×サイト)。そのうち、同じ質問でChatGPTまたはGeminiにも引用されたのは139件です。
SaaS30問・SEO上位10位に出たサイトのうち、AIにも引用された件数と割合
| 件数 | 割合 | |
|---|---|---|
| SEO上位10位に出た | 284件 | ― |
| AIにも引用された | 139件 | 48.9% |
| 引用されなかった | 145件 | 51.1% |
AI別(分母は同じ284件)
| AI | AIにも引用された | 割合 |
|---|---|---|
| ChatGPT | 24件 | 8.5% |
| Gemini | 133件 | 46.8% |
15業界全体では43.6%でした。SaaSはそれより高く、半分に近い値です。ただしChatGPTは8.5%、およそ12件に1件です。
次に、逆向きで調べてみました。AIが引用したサイトのほうを数えます。
SaaSの30問で、ChatGPTとGeminiが引用したサイトは、合計453件でした(質問×サイト)。そのうち、同じ質問のSEO上位10位以内にいたのは139件、11位以下は314件です。
SaaS30問・AIが引用したサイトのうち、SEO上位10位以内にいた件数と割合
| 件数 | 割合 | |
|---|---|---|
| AIが引用したサイト | 453件 | ― |
| SEO上位10位以内にいた | 139件 | 30.7% |
| SEO上位11位以下だった | 314件 | 69.3% |
AIが引用したサイトの7割近くは、SEO上位10位の外にありました。
*1 Geminiの引用には、行き先が隠れた転送用のURL(vertexaisearch.cloud.google.com)が2件ありました。どのサイトか特定できないため、合計から外しています。
*2 逆向き記事のSaaSの数字(ChatGPT 15.5%/Gemini 33.7%)は、引用URLの件数で数えているため、この表の割合とは一致しません。
*3 30問のうち1問(「勤怠管理システムと給与計算ソフトは何が違う?」)では、ChatGPTもGeminiも回答に引用を付けていませんでした。この1問では、上位10位のサイトがすべて「引用されなかった」に数えられています。
実務で使うなら、「上位にいる」と「AIに出ている」は別々に確かめることです。とくにChatGPTの引用は、検索の上位10位とほとんど重なりません。
SaaSでGoogle上位を取っているサイトでも、半分強はAIの回答に出てきません。ChatGPTに限れば12件に1件です。
そしてAIは、Google検索の上位10位に入っていないサイトを、入っているサイトの約2.3倍引用しています。 検索順位だけを見ていると気づかない相手が、AIの回答には並んでいる、ということです。
SaaSでは、比較サイトのうちAIにも引用されたのは39.5%だった
Google上位10位に出たサイトを、種類ごとに分けて数えました。15業界全体の数字も並べます。
SaaS30問・サイトの種類別、SEO上位10位に出たサイトのうちAIにも引用された割合
| サイトの種類 | 上位10位に出た | AIにも引用された | 割合 | 15業界全体 |
|---|---|---|---|---|
| メディア | 27件 | 15件 | 55.6% | 35.4% |
| 公式サイト | 149件 | 73件 | 49.0% | 48.0% |
| 比較サイト | 86件 | 34件 | 39.5% | 44.7% |
* 質問によって種類の分類が割れたサイト(22件)は、この表から外しています。営業ラボやサスケのように、ある質問では比較サイト、別の質問ではメディアと分類されたサイトです。SaaSでは、上位10位にアフィリエイトサイトは出てきませんでした。
SaaSでは、比較サイトのうちAIにも引用されたのは39.5%で、15業界全体(44.7%)を下回りました。 上位10位に86件出ていて、そのうち34件です。
一方、メディアは55.6%で、15業界全体より20ポイント高い値でした。公式サイトは49.0%で、15業界全体とほぼ同じです。
実務で使うなら、SaaSでは「比較サイトに載っていれば安心」とは考えずに、どの比較サイトがAIに引用されているかを質問ごとに見ることです。 同じ比較サイトでも、引用されやすいところと、されにくいところがありました(次の節)。
SaaSでは、「おすすめ」の質問で、SEO上位のサイトの59.6%がAIにも引用された
30問は、5つの型で6問ずつ作っています。型ごとに、SEO上位10位に出たサイトのうちAIにも引用された割合を出しました。15業界全体の数字も並べます。
SaaS30問・質問の型別、SEO上位10位に出たサイトのうちAIにも引用された割合
| 質問の型 | 上位10位に出た | AIにも引用された | 割合 | 15業界全体 |
|---|---|---|---|---|
| おすすめ・候補選定 | 57件 | 34件 | 59.6% | 48.6% |
| 選び方・判断基準 | 59件 | 32件 | 54.2% | 43.0% |
| 比較・違い | 56件 | 28件 | 50.0% | 45.7% |
| 定義・使い方 | 55件 | 23件 | 41.8% | 38.9% |
| 悩み・トラブル | 57件 | 22件 | 38.6% | 42.0% |
SaaSで最も高かったのは「おすすめ」の質問で、59.6%でした。 15業界全体の48.6%より11ポイント高い値です。「中小企業におすすめのCRMツールは?」のように、ツールの候補を聞く質問が並ぶ型です。
「悩み」の質問は38.6%で、15業界全体(42.0%)を下回りました。
ただし、1つの型は6問・55件前後です。1問で数件動けば、割合も数ポイント動きます。
実務で使うなら、SaaSでは「おすすめの〇〇ツールは?」「〇〇ツールは何を基準に選べばいい?」の質問から確かめ始めるのが分かりやすいです。 検索の上位10位とAIの引用が最も重なった型です。ここで上位にいるのにAIに出ていなければ、検索順位とAIの引用のずれがはっきり見えます。
ITトレンドは、上位にいたのは12問なのに、17問でAIに引用された
SEO上位10位にいて、同じ質問でAIにも引用されたサイトは、74サイト・139件でした。複数の質問で引用されたサイトを並べます。
SaaS30問・SEO上位10位にいて、AIにも引用されたサイト(引用された質問の数が多い順)
| 質問の数 | サイト | 種類 |
|---|---|---|
| 9問 | ITトレンド | 比較サイト |
| 7問 | ASPIC | 比較サイト |
| 6問 | HubSpot | 公式サイト |
| 5問 | 営業ラボ | 混在 |
| 5問 | Salesforce | 公式サイト |
| 4問 | サスケ | 混在 |
| 4問 | お名前.com | 比較サイト |
SaaSの比較サイトにしぼって、上位10位にいなかった質問も含めて数え直しました。
SaaS30問・比較サイトごとの、SEO上位10位にいた質問の数とAIに引用された質問の数
| サイト | SEO上位10位にいた質問 | AIに引用された質問 | うち、上位10位にもいた質問 |
|---|---|---|---|
| ITトレンド | 12問 | 17問 | 9問 |
| ASPIC | 12問 | 11問 | 7問 |
| ITreview | 5問 | 5問 | 2問 |
| BOXIL | 9問 | 4問 | 2問 |
ITトレンドは、上位10位にいたのは12問なのに、AIには17問で引用されました。 上位10位にいなかった8問でも引用されています。
一方、BOXILは、上位10位に9問出ていましたが、そのうちAIに引用されたのは2問でした。 同じ比較サイトでも、結果は大きく分かれました。
実務で使うなら、自社の重要な質問で、ITトレンドやASPICが引用されているかを見ることです。 引用されていれば、そのページに自社のツールが載っているか、どう書かれているかを確かめます。AIが繰り返し読んでいるページの中の自社の扱いは、自社サイトを見ても分かりません。
SEO上位にいたのにAIに引用されなかった145件のうち、半分以上は公式サイトだった
SEO上位10位にいたのに、同じ質問でAIに引用されなかったサイトは、105サイト・145件でした。
SaaS30問・SEO上位10位にいたのに、AIに引用されなかったサイト(質問の数が多い順)
| 質問の数 | サイト | 種類 |
|---|---|---|
| 7問 | BOXIL | 比較サイト |
| 5問 | ASPIC | 比較サイト |
| 5問 | freee | 公式サイト |
| 3問 | ITreview | 比較サイト |
| 3問 | BowNow | 公式サイト |
| 3問 | アイミツSaaS | 比較サイト |
| 3問 | 富士フイルムビジネスイノベーション | 公式サイト |
| 3問 | ITトレンド | 比較サイト |
| 3問 | ferret One | 公式サイト |
145件のうち76件、半分以上が公式サイトでした。 比較サイトも52件あり、BOXILの7問が最も多くなっています。
実務で使うなら、「検索では上位なのに、AIでは出ていない質問」を先に探すことです。 SEOの成果が出ているぶん、AIで出ていないことに気づきにくい場所です。
マネーフォワード クラウドは、上位の外から8問でAIに引用された
SEO上位10位にいないのに、同じ質問でAIが引用したサイトは、223サイト・314件でした。
SaaS30問・SEO上位10位にいないのに、AIが引用したサイト(質問の数が多い順)
| 質問の数 | サイト |
|---|---|
| 8問 | ITトレンド |
| 8問 | マネーフォワード クラウド |
| 6問 | Mazrica |
| 5問 | シナジーマーケティング |
| 4問 | ミツモア |
| 4問 | NTT東日本 |
| 4問 | Sansan |
| 4問 | ASPIC |
| 4問 | 日立ソリューションズ |
| 4問 | GENIEE SFA/CRM |
マネーフォワード クラウドは、上位10位にいたのは3問でしたが、上位10位の外から8問でAIに引用されました。 シナジーマーケティングも、上位10位にいたのは1問だけで、上位の外から5問で引用されています。
実務で使うなら、検索で上位10位に入っていない質問も、AIの回答は確かめることです。 マネーフォワード クラウドのように、上位10位にいなくてもAIには引用されている質問があります。競合がそうなっている可能性もあります。
ITトレンドでも、上位にいたのに引用されなかった質問が3問あった
ここまでの表には、同じサイトが何度も出てきました。ITトレンドを例に、どの質問でどうなったかを並べます。30問のうち、ITトレンドがGoogle上位10位にいたか、AIに引用されたかのどちらかに当てはまったのは20問で、そのうち9問は、上位10位にいてAIにも引用された質問です。残りの11問を並べます。
ITトレンドの20問のうち、「上位にいて、AIにも引用」以外になった11問
| 質問 | Google上位10位 | AIの引用 |
|---|---|---|
| CRMツールは何を基準に選べばいい? | いた | されなかった |
| 勤怠管理システムを導入するとどんな業務を効率化できる? | いた | されなかった |
| 経費精算システムを導入するメリットは? | いた | されなかった |
| 営業管理におすすめのSFAツールは? | いない | された |
| CRMとSFAは何が違う? | いない | された |
| チャットツールとプロジェクト管理ツールはどう使い分ける? | いない | された |
| SFAツールを選ぶときは何を確認すればいい? | いない | された |
| 電子契約サービスは何を基準に選べばいい? | いない | された |
| SFAへの入力を営業担当者が面倒がるときはどうすればいい? | いない | された |
| MAツールはどのくらいの企業規模から導入した方がいい? | いない | された |
| 業務システムは複数のツールを使うのと一つにまとめるのはどっちがいい? | いない | された |
17問で引用されたITトレンドでも、上位10位にいたのに引用されなかった質問が3問ありました。 反対に、上位10位にいなかった8問では、AIに引用されています。
ほかのサイトも同じでした。質問ごとの結果を、件数で並べます。
SaaS30問・同じサイトが、質問によってどの結果になったか(質問の数)
| サイト | 上位にいて、AIにも引用 | 上位にいたのに、引用されず | 上位にいないのに、AIが引用 |
|---|---|---|---|
| ITトレンド | 9問 | 3問 | 8問 |
| ASPIC | 7問 | 5問 | 4問 |
| BOXIL | 2問 | 7問 | 2問 |
| HubSpot | 6問 | 0問 | 2問 |
| Salesforce | 5問 | 1問 | 1問 |
SaaSで、この3つのうち2つ以上に当てはまったサイトは64サイト、3つすべてに当てはまったサイトは22サイトありました。
実務で使うなら、「このサイトはAIに強い」「弱い」とは言えない、ということです。 17問で引用されたITトレンドでも、質問によって結果が入れ替わります。自社の立ち位置も、質問ごとに違うはずです。見るべき単位は、会社ではなく質問です。
「業務システムは複数のツールを使うのと一つにまとめるのはどっちがいい?」では、上位10位のどのサイトもAIに引用されなかった
1問を掘り下げます。
「業務システムは複数のツールを使うのと一つにまとめるのはどっちがいい?」のGoogle上位10位と、AIに引用されたか
| 順位 | サイト | 種類 | AIに引用された |
|---|---|---|---|
| 1位 | GeNEE | 公式サイト | × |
| 2位・4位 | Business Bridge | 混在 | × |
| 3位 | Lychee Redmine | 公式サイト | × |
| 5位 | 野村総合研究所(NRI) | メディア | × |
| 6位 | 秋霜堂 | 公式サイト | × |
| 7位 | クラウドサイン | 公式サイト | × |
| 8位 | IC | 比較サイト | × |
| 9位 | MITERAS(パーソル) | 公式サイト | × |
| 10位 | RICOH Chatbot Service | 公式サイト | × |
* Business Bridge は2位と4位の2つのページが入っていたため、上位10位にいたサイトは9サイトです。
この1問では、上位10位の9サイトが、1つもAIに引用されませんでした。
Geminiは、上位10位にいないサイトを20件引用しています。大塚商会、NTTコミュニケーションズ、Box、カシオヒューマンシステムズなど、業務システムを扱う会社のサイトが並びました。 ITトレンドも入っています。ChatGPTは、この質問の回答に引用を付けていませんでした。
実務で使うなら、「どちらがいいか」を聞く質問では、検索順位とAIの引用が完全に食い違うことがある、という前提で見ることです。 この1問では、検索で上位を取っているサイトは、AIの回答の引用元に1つも出てきませんでした。自社が上位にいても、この質問のAIの回答には出ていない可能性があります。
SaaSの会社が、自社の質問で確かめる手順
ここまでの結果を、自社で確かめる手順にしました。この記事と同じやり方です。
-
1
質問を10〜20本選ぶ。
自社のツールが答えになりうる質問を、5つの型(おすすめ/比較・違い/選び方/悩み/定義・使い方)から偏らないように選びます。SaaSでは型によって割合が違ったため、1つの型に寄せると結果も寄ります。
-
2
質問ごとに、Google上位10位と、ChatGPT・Geminiの引用元を記録する。
同じ日に記録します。ChatGPTとGeminiは分けて記録します。SaaSでは、上位10位のサイトを引用した割合が、Geminiは46.8%、ChatGPTは8.5%と大きく違ったためです。AIが引用を1件も付けない回答もあるので、そのときは「引用なし」と記録します。
-
3
自社サイトを、質問ごとに4つの立ち位置に分ける。
SEO上位10位とAIの引用で分けた、4つの立ち位置(SaaS30問の件数)
| 立ち位置 | SEO上位10位 | AIの引用 | SaaS30問では |
|---|---|---|---|
| ① 両方に出ている | いた | された | 139件 |
| ② 上位なのに、AIに出ていない | いた | されなかった | 145件 |
| ③ 上位外なのに、AIに出ている | いない | された | 314件 |
| ④ どちらにも出ていない | いない | されなかった | (数えていない) |
-
4
②から見る。
SaaSでは145件あり、半分以上が公式サイトでした。SEOの成果が出ているぶん、AIで出ていないことに気づきにくい場所です。次に③を見ます。マネーフォワード クラウドのように、上位にいなくてもAIには引用されている質問があります。自社でなく競合が③にいることもあります。
あわせて、比較サイトの中の自社を見る。 ITトレンドやASPICが引用されている質問では、そのページに自社のツールが載っているか、どう書かれているかを確かめます。
なお、この記事の数字は1回の観測です。自社で見るときも、1回で決めずに、日を変えて何度か見ることをおすすめします。
SaaS30問の調査から言えること(Q&A)
Q1. ITトレンドなどの比較サイトに載っていれば、AIにも出てきますか?
載っていれば出る、とは言えない結果でした。
ITトレンドは、30問のうち17問でAIに引用されていました。一方でBOXILは、上位10位に9問出ていたのに、AIに引用されたのは4問です。同じ比較サイトでも、AIの引用のされ方は大きく違っていました。
また、この調査で数えたのはサイトの単位までです。引用されたのが、どのツールの、どのページかまでは数えていません。
自社のツールが比較サイトのページとしてAIに引用されているかは、質問ごとに、引用されたURLを開いて確かめるしかありません。
Q2. SalesforceやHubSpotのような大手でないと、AIには出てこないのですか?
HubSpotは、上位10位にいた6問すべてでAIに引用されました。Salesforceも、上位10位にいた6問のうち5問で引用されています。
ただ、上位10位の外から引用されたサイトを見ると、大手だけではありません。シナジーマーケティングは上位10位にいたのが1問でしたが、AIには6問で引用されました。GENIEE SFA/CRMやMazricaも、上位の外から引用されています。
会社の規模で結果が決まっているかは、この調査では確かめていません。分かっているのは、同じ会社でも質問によって結果が入れ替わることです。自社が出ている質問と出ていない質問を、1問ずつ確かめるしかありません。
親記事・逆向き記事との関係
この記事は、同じ450問の調査をSaaSに絞って、社名まで見たものです。
同じ450問の調査から書いた3本の記事と、それぞれが見ているもの
| 記事 | 見ているもの |
|---|---|
| Google検索の上位10位のサイトは、AIの回答でどれだけ登場(引用)されるのか? | 15業界の割合。サイトの種類別 |
| AIの回答に登場(引用)したサイトは、Google検索の上位10位に表示されていたのか? | 同じデータを、AIの引用を起点に数えたもの |
| この記事 | SaaSで、実際にどのサイトが引用され、どのサイトが引用されなかったか |
SaaS30問の調査から言えないこと
- ITトレンドやBOXILが、AIに強い・弱い、とは言えません。 30問・1回の観測です。同じサイトでも質問によって結果が入れ替わっています
- SEO上位にいたから引用された、とは言えません。 同じ時期に観測した2つの集合の重なりを数えたもので、因果は検証していません
- 引用されなかった理由は分かりません。 ページの内容、質問、取得した時点など、ほかの条件をそろえた分析ではありません
- 会社の規模とAIの引用の関係は分かりません。 規模で分けて数えてはいません
- 比較サイトのどのページが引用されたかは数えていません。 数えたのはサイトの単位までです
- 引用と、言及・推薦は別です。 URLが引用されていても、回答本文に社名が出ているとは限りません
- 2026年8月時点の結果です。 AIの回答は変わるので、いまも同じ結果になるとは限りません
観測条件
- 質問(クエリ):SaaSの30問。おすすめ・候補選定/比較・違い/選び方・判断基準/悩み・トラブル/定義・使い方の5つの型で、6問ずつ作りました(15業界すべてで同じ構成)。全文は下の一覧に載せています
- 観測日:2026年8月10日(AIの回答とGoogle検索の上位10位を、同じ日に取得)
- 観測回数:1回。30問 × 2つのAI = 60回答。Google検索は30問 × 上位10位
- 対象AI:ChatGPT/Gemini(どちらもWeb版。モデル名は記録していません)
- 取得方法:AIの回答は、Genview の管理画面から書き出したCSVです。Google検索の上位10位は、パソコンのChromeのシークレットウィンドウで、東京から検索して記録しました
- 集計の基準:単位は「質問×サイト」です。サイトはドメインで分けていますが、サブドメイン(biz.moneyforward.com や support.freee.co.jp など)は、元のデータのまま別のサイトとして数えています。同じサイトが10個の質問で上位10位に出ていれば、10件として数えます。同じ質問でChatGPTまたはGeminiのどちらかに引用されていれば「引用あり」としました。同じ回答の中で同じサイトは1件として数えます。AIが引用を1件も付けなかった回答は、「引用0件」として数えています
- 辞書の時点:この記事は引用(どのサイトを見たか)だけを数えているため、社名の辞書は使っていません
- この記事で数えていないもの:Geminiの転送用URL(vertexaisearch.cloud.google.com)2件は、行き先のサイトが特定できないため数えていません。回答本文に社名が出たか(言及)と、推薦されたかどうかも数えていません。サイトの種類別の表では、質問によって分類が割れた22件を除いています
同じ条件でもう一度観測しても、数字は一致しません。AIの回答は1回ごとに変わり、同じ日に3分あけて聞き直しても、引用元の重なりは4割前後でした(法律事務所・2026年9月13日)。
集め方や数え方の詳しい説明は、調査方法にまとめています。
この調査で使ったSaaSの30問(クリックで開きます)
| No. | 質問の型 | 質問 |
|---|---|---|
| 1 | おすすめ・候補選定 | 中小企業におすすめのCRMツールは? |
| 2 | おすすめ・候補選定 | BtoB企業におすすめのMAツールは? |
| 3 | おすすめ・候補選定 | 営業管理におすすめのSFAツールは? |
| 4 | おすすめ・候補選定 | 中小企業におすすめの勤怠管理システムは? |
| 5 | おすすめ・候補選定 | 法人向けのおすすめ会計ソフトは? |
| 6 | おすすめ・候補選定 | 中小企業におすすめの電子契約サービスは? |
| 7 | 比較・違い | CRMとSFAは何が違う? |
| 8 | 比較・違い | CRMとMAツールはどう使い分ける? |
| 9 | 比較・違い | クラウド会計ソフトとインストール型の会計ソフトはどっちがいい? |
| 10 | 比較・違い | 勤怠管理システムと給与計算ソフトは何が違う? |
| 11 | 比較・違い | 電子契約と紙の契約書は何が違う? |
| 12 | 比較・違い | チャットツールとプロジェクト管理ツールはどう使い分ける? |
| 13 | 選び方・判断基準 | CRMツールは何を基準に選べばいい? |
| 14 | 選び方・判断基準 | MAツールは何を比較して選べばいい? |
| 15 | 選び方・判断基準 | SFAツールを選ぶときは何を確認すればいい? |
| 16 | 選び方・判断基準 | 勤怠管理システムは何を基準に選べばいい? |
| 17 | 選び方・判断基準 | 経費精算システムは何を比較して選べばいい? |
| 18 | 選び方・判断基準 | 電子契約サービスは何を基準に選べばいい? |
| 19 | 悩み・トラブル | CRMを導入しても社内で使われないのはなぜ? |
| 20 | 悩み・トラブル | MAツールを導入しても成果が出ないのはなぜ? |
| 21 | 悩み・トラブル | SFAへの入力を営業担当者が面倒がるときはどうすればいい? |
| 22 | 悩み・トラブル | 勤怠管理システムを導入するとどんな業務を効率化できる? |
| 23 | 悩み・トラブル | 経費精算システムを導入するメリットは? |
| 24 | 悩み・トラブル | 複数の業務システムを連携させるメリットは? |
| 25 | 定義・使い方 | CRMツールの費用相場はどのくらい? |
| 26 | 定義・使い方 | MAツールはどのくらいの企業規模から導入した方がいい? |
| 27 | 定義・使い方 | SFAは営業担当者が何人くらいなら導入するべき? |
| 28 | 定義・使い方 | 勤怠管理システムは小規模な会社でも導入するメリットがある? |
| 29 | 定義・使い方 | 電子契約サービスを導入すると契約業務はどのくらい効率化できる? |
| 30 | 定義・使い方 | 業務システムは複数のツールを使うのと一つにまとめるのはどっちがいい? |
よくある質問
Q SaaSのGoogle上位サイトは、AIにも引用されますか?
SaaSの30問では、Google上位10位に出たサイトのうち、同じ質問でChatGPTまたはGeminiにも引用されたのは48.9%でした。AI別では、Geminiが46.8%、ChatGPTが8.5%です。上位にいれば引用される、という関係ではありません。
Q ChatGPTとGeminiでは、どちらがGoogle上位のサイトを引用しますか?
SaaSではGeminiです。Google上位10位のサイトのうち、Geminiは46.8%を引用し、ChatGPTは8.5%でした。ChatGPTはおよそ12件に1件しか、上位10位のサイトを引用していません。
Q 同じサイトが、引用されたりされなかったりするのはなぜですか?
理由は今回の調査では分かりません。分かっているのは、同じサイトでも質問によって結果が入れ替わることです。ITトレンドは、9問で上位にいて引用され、3問で上位にいたのに引用されず、8問では上位にいないのに引用されていました。
まとめ
SaaSの30問で、Google上位10位に出たサイトのうち、AIにも引用されたのは48.9%でした。ChatGPTに限ると8.5%です。
種類で見ると、比較サイトは39.5%で、15業界全体を下回りました。 ただし比較サイトの中でも、ITトレンドは17問で引用され、BOXILは上位にいた9問のうち2問でした。
社名で見ると、はっきりしたことがあります。同じサイトでも、質問によって結果が入れ替わります。 「業務システムは複数のツールを使うのと一つにまとめるのはどっちがいい?」では、上位10位の9サイトが1つも引用されていません。
「うちはAIに出ている」「出ていない」と、会社単位で判断することはできません。自社にとって重要な質問を選んで、1問ずつ、AIがどこを引用しているかを見る。 そうすると、検索では上位なのにAIでは出ていない質問と、検索の上位には出ていないのにAIでは出ている質問が、両方見えてきます。