著者:吉田 清登(株式会社FID CMO / Genview PM) 公開:2026-08-11

SaaSでも、Google検索で上位にいるサイトの半分以上は、AIの回答に引用されていませんでした。

SaaSの30問で、Google検索の上位10位に出たサイトと、ChatGPT・Geminiの引用元を1つずつ突き合わせました(2026年8月10日)。

この記事の「登場」は、AIの回答に付いた引用URLのことです。回答本文に社名が出たか(言及)は数えていません。

AIに引用された

48.9%

ChatGPT

8.5%

Gemini

46.8%

この記事は「Google検索の上位10位のサイトは、AIの回答でどれだけ登場(引用)されるのか?」のSaaS編です。あちらは15業界の割合を、こちらはSaaSで実際にどのサイトが引用され、どのサイトが引用されなかったのかを、社名で見ていきます。

15業界全体では、Google上位10位のサイトのうちAIにも引用されたのは43.6%でした。ではSaaSでは、具体的にどこが引用され、どこが引用されなかったのか。

SaaSの30問について、Google検索の上位10位とAIの引用元を、1つずつ突き合わせました。

30秒でわかる結論

  • SaaSのGoogle上位10位に出たサイトのうち、AIにも引用されたのは48.9%だった
  • ChatGPTに限ると8.5%。12件中1件ほどしかない
  • 逆に、AIが引用したサイトの69.3%は、SEO上位11位以下だった
  • 比較サイトは39.5%で、15業界全体(44.7%)を下回った。ITトレンドとBOXILで結果が分かれた
  • 同じサイトでも、質問によって「引用された」「されなかった」が入れ替わる。見るべき単位は質問そのもの

{LSC}

引用されたサイト・されなかったサイトの社名/サイトの種類別・質問の型別の割合/SaaSの比較サイト/1問の掘り下げ/自社で確かめる手順/この調査から言えないこと

SaaSのGoogle上位サイトのうち、ChatGPTに引用されたのは8.5%だけだった

SaaSの30問で、Google検索の上位10位に出たサイトを数えると284件でした(質問×サイト)。そのうち、同じ質問でChatGPTまたはGeminiにも引用されたのは139件です。

SaaS30問・SEO上位10位に出たサイトのうち、AIにも引用された件数と割合

件数 割合
SEO上位10位に出た 284件 ―
AIにも引用された 139件 48.9%
引用されなかった 145件 51.1%

AI別(分母は同じ284件)

AI AIにも引用された 割合
ChatGPT 24件 8.5%
Gemini 133件 46.8%

15業界全体では43.6%でした。SaaSはそれより高く、半分に近い値です。ただしChatGPTは8.5%、およそ12件に1件です。

次に、逆向きで調べてみました。AIが引用したサイトのほうを数えます。

SaaSの30問で、ChatGPTとGeminiが引用したサイトは、合計453件でした(質問×サイト)。そのうち、同じ質問のSEO上位10位以内にいたのは139件、11位以下は314件です。

SaaS30問・AIが引用したサイトのうち、SEO上位10位以内にいた件数と割合

件数 割合
AIが引用したサイト 453件 ―
SEO上位10位以内にいた 139件 30.7%
SEO上位11位以下だった 314件 69.3%

AIが引用したサイトの7割近くは、SEO上位10位の外にありました。

*1 Geminiの引用には、行き先が隠れた転送用のURL(vertexaisearch.cloud.google.com)が2件ありました。どのサイトか特定できないため、合計から外しています。

*2 逆向き記事のSaaSの数字(ChatGPT 15.5%/Gemini 33.7%)は、引用URLの件数で数えているため、この表の割合とは一致しません。

*3 30問のうち1問(「勤怠管理システムと給与計算ソフトは何が違う?」)では、ChatGPTもGeminiも回答に引用を付けていませんでした。この1問では、上位10位のサイトがすべて「引用されなかった」に数えられています。

実務で使うなら、「上位にいる」と「AIに出ている」は別々に確かめることです。とくにChatGPTの引用は、検索の上位10位とほとんど重なりません。

SaaSでGoogle上位を取っているサイトでも、半分強はAIの回答に出てきません。ChatGPTに限れば12件に1件です。

そしてAIは、Google検索の上位10位に入っていないサイトを、入っているサイトの約2.3倍引用しています。 検索順位だけを見ていると気づかない相手が、AIの回答には並んでいる、ということです。

SaaSでは、比較サイトのうちAIにも引用されたのは39.5%だった

Google上位10位に出たサイトを、種類ごとに分けて数えました。15業界全体の数字も並べます。

SaaS30問・サイトの種類別、SEO上位10位に出たサイトのうちAIにも引用された割合

サイトの種類 上位10位に出た AIにも引用された 割合 15業界全体
メディア 27件 15件 55.6% 35.4%
公式サイト 149件 73件 49.0% 48.0%
比較サイト 86件 34件 39.5% 44.7%

* 質問によって種類の分類が割れたサイト(22件)は、この表から外しています。営業ラボやサスケのように、ある質問では比較サイト、別の質問ではメディアと分類されたサイトです。SaaSでは、上位10位にアフィリエイトサイトは出てきませんでした。

SaaSでは、比較サイトのうちAIにも引用されたのは39.5%で、15業界全体(44.7%)を下回りました。 上位10位に86件出ていて、そのうち34件です。

一方、メディアは55.6%で、15業界全体より20ポイント高い値でした。公式サイトは49.0%で、15業界全体とほぼ同じです。

実務で使うなら、SaaSでは「比較サイトに載っていれば安心」とは考えずに、どの比較サイトがAIに引用されているかを質問ごとに見ることです。 同じ比較サイトでも、引用されやすいところと、されにくいところがありました(次の節)。

SaaSでは、「おすすめ」の質問で、SEO上位のサイトの59.6%がAIにも引用された

30問は、5つの型で6問ずつ作っています。型ごとに、SEO上位10位に出たサイトのうちAIにも引用された割合を出しました。15業界全体の数字も並べます。

SaaS30問・質問の型別、SEO上位10位に出たサイトのうちAIにも引用された割合

質問の型 上位10位に出た AIにも引用された 割合 15業界全体
おすすめ・候補選定 57件 34件 59.6% 48.6%
選び方・判断基準 59件 32件 54.2% 43.0%
比較・違い 56件 28件 50.0% 45.7%
定義・使い方 55件 23件 41.8% 38.9%
悩み・トラブル 57件 22件 38.6% 42.0%

SaaSで最も高かったのは「おすすめ」の質問で、59.6%でした。 15業界全体の48.6%より11ポイント高い値です。「中小企業におすすめのCRMツールは?」のように、ツールの候補を聞く質問が並ぶ型です。

「悩み」の質問は38.6%で、15業界全体(42.0%)を下回りました。

ただし、1つの型は6問・55件前後です。1問で数件動けば、割合も数ポイント動きます。

実務で使うなら、SaaSでは「おすすめの〇〇ツールは?」「〇〇ツールは何を基準に選べばいい?」の質問から確かめ始めるのが分かりやすいです。 検索の上位10位とAIの引用が最も重なった型です。ここで上位にいるのにAIに出ていなければ、検索順位とAIの引用のずれがはっきり見えます。

ITトレンドは、上位にいたのは12問なのに、17問でAIに引用された

SEO上位10位にいて、同じ質問でAIにも引用されたサイトは、74サイト・139件でした。複数の質問で引用されたサイトを並べます。

SaaS30問・SEO上位10位にいて、AIにも引用されたサイト(引用された質問の数が多い順)

質問の数 サイト 種類
9問 ITトレンド 比較サイト
7問 ASPIC 比較サイト
6問 HubSpot 公式サイト
5問 営業ラボ 混在
5問 Salesforce 公式サイト
4問 サスケ 混在
4問 お名前.com 比較サイト

SaaSの比較サイトにしぼって、上位10位にいなかった質問も含めて数え直しました。

SaaS30問・比較サイトごとの、SEO上位10位にいた質問の数とAIに引用された質問の数

サイト SEO上位10位にいた質問 AIに引用された質問 うち、上位10位にもいた質問
ITトレンド 12問 17問 9問
ASPIC 12問 11問 7問
ITreview 5問 5問 2問
BOXIL 9問 4問 2問

ITトレンドは、上位10位にいたのは12問なのに、AIには17問で引用されました。 上位10位にいなかった8問でも引用されています。

一方、BOXILは、上位10位に9問出ていましたが、そのうちAIに引用されたのは2問でした。 同じ比較サイトでも、結果は大きく分かれました。

実務で使うなら、自社の重要な質問で、ITトレンドやASPICが引用されているかを見ることです。 引用されていれば、そのページに自社のツールが載っているか、どう書かれているかを確かめます。AIが繰り返し読んでいるページの中の自社の扱いは、自社サイトを見ても分かりません。

SEO上位にいたのにAIに引用されなかった145件のうち、半分以上は公式サイトだった

SEO上位10位にいたのに、同じ質問でAIに引用されなかったサイトは、105サイト・145件でした。

SaaS30問・SEO上位10位にいたのに、AIに引用されなかったサイト(質問の数が多い順)

質問の数 サイト 種類
7問 BOXIL 比較サイト
5問 ASPIC 比較サイト
5問 freee 公式サイト
3問 ITreview 比較サイト
3問 BowNow 公式サイト
3問 アイミツSaaS 比較サイト
3問 富士フイルムビジネスイノベーション 公式サイト
3問 ITトレンド 比較サイト
3問 ferret One 公式サイト

145件のうち76件、半分以上が公式サイトでした。 比較サイトも52件あり、BOXILの7問が最も多くなっています。

実務で使うなら、「検索では上位なのに、AIでは出ていない質問」を先に探すことです。 SEOの成果が出ているぶん、AIで出ていないことに気づきにくい場所です。

マネーフォワード クラウドは、上位の外から8問でAIに引用された

SEO上位10位にいないのに、同じ質問でAIが引用したサイトは、223サイト・314件でした。

SaaS30問・SEO上位10位にいないのに、AIが引用したサイト(質問の数が多い順)

質問の数 サイト
8問 ITトレンド
8問 マネーフォワード クラウド
6問 Mazrica
5問 シナジーマーケティング
4問 ミツモア
4問 NTT東日本
4問 Sansan
4問 ASPIC
4問 日立ソリューションズ
4問 GENIEE SFA/CRM

マネーフォワード クラウドは、上位10位にいたのは3問でしたが、上位10位の外から8問でAIに引用されました。 シナジーマーケティングも、上位10位にいたのは1問だけで、上位の外から5問で引用されています。

実務で使うなら、検索で上位10位に入っていない質問も、AIの回答は確かめることです。 マネーフォワード クラウドのように、上位10位にいなくてもAIには引用されている質問があります。競合がそうなっている可能性もあります。

ITトレンドでも、上位にいたのに引用されなかった質問が3問あった

ここまでの表には、同じサイトが何度も出てきました。ITトレンドを例に、どの質問でどうなったかを並べます。30問のうち、ITトレンドがGoogle上位10位にいたか、AIに引用されたかのどちらかに当てはまったのは20問で、そのうち9問は、上位10位にいてAIにも引用された質問です。残りの11問を並べます。

ITトレンドの20問のうち、「上位にいて、AIにも引用」以外になった11問

質問 Google上位10位 AIの引用
CRMツールは何を基準に選べばいい? いた されなかった
勤怠管理システムを導入するとどんな業務を効率化できる? いた されなかった
経費精算システムを導入するメリットは? いた されなかった
営業管理におすすめのSFAツールは? いない された
CRMとSFAは何が違う? いない された
チャットツールとプロジェクト管理ツールはどう使い分ける? いない された
SFAツールを選ぶときは何を確認すればいい? いない された
電子契約サービスは何を基準に選べばいい? いない された
SFAへの入力を営業担当者が面倒がるときはどうすればいい? いない された
MAツールはどのくらいの企業規模から導入した方がいい? いない された
業務システムは複数のツールを使うのと一つにまとめるのはどっちがいい? いない された

17問で引用されたITトレンドでも、上位10位にいたのに引用されなかった質問が3問ありました。 反対に、上位10位にいなかった8問では、AIに引用されています。

ほかのサイトも同じでした。質問ごとの結果を、件数で並べます。

SaaS30問・同じサイトが、質問によってどの結果になったか(質問の数)

サイト 上位にいて、AIにも引用 上位にいたのに、引用されず 上位にいないのに、AIが引用
ITトレンド 9問 3問 8問
ASPIC 7問 5問 4問
BOXIL 2問 7問 2問
HubSpot 6問 0問 2問
Salesforce 5問 1問 1問

SaaSで、この3つのうち2つ以上に当てはまったサイトは64サイト、3つすべてに当てはまったサイトは22サイトありました。

実務で使うなら、「このサイトはAIに強い」「弱い」とは言えない、ということです。 17問で引用されたITトレンドでも、質問によって結果が入れ替わります。自社の立ち位置も、質問ごとに違うはずです。見るべき単位は、会社ではなく質問です。

「業務システムは複数のツールを使うのと一つにまとめるのはどっちがいい?」では、上位10位のどのサイトもAIに引用されなかった

1問を掘り下げます。

「業務システムは複数のツールを使うのと一つにまとめるのはどっちがいい?」のGoogle上位10位と、AIに引用されたか

順位 サイト 種類 AIに引用された
1位 GeNEE 公式サイト ×
2位・4位 Business Bridge 混在 ×
3位 Lychee Redmine 公式サイト ×
5位 野村総合研究所(NRI) メディア ×
6位 秋霜堂 公式サイト ×
7位 クラウドサイン 公式サイト ×
8位 IC 比較サイト ×
9位 MITERAS(パーソル) 公式サイト ×
10位 RICOH Chatbot Service 公式サイト ×

* Business Bridge は2位と4位の2つのページが入っていたため、上位10位にいたサイトは9サイトです。

この1問では、上位10位の9サイトが、1つもAIに引用されませんでした。

Geminiは、上位10位にいないサイトを20件引用しています。大塚商会、NTTコミュニケーションズ、Box、カシオヒューマンシステムズなど、業務システムを扱う会社のサイトが並びました。 ITトレンドも入っています。ChatGPTは、この質問の回答に引用を付けていませんでした。

実務で使うなら、「どちらがいいか」を聞く質問では、検索順位とAIの引用が完全に食い違うことがある、という前提で見ることです。 この1問では、検索で上位を取っているサイトは、AIの回答の引用元に1つも出てきませんでした。自社が上位にいても、この質問のAIの回答には出ていない可能性があります。

SaaSの会社が、自社の質問で確かめる手順

ここまでの結果を、自社で確かめる手順にしました。この記事と同じやり方です。

  1. 1

    質問を10〜20本選ぶ。

    自社のツールが答えになりうる質問を、5つの型(おすすめ/比較・違い/選び方/悩み/定義・使い方)から偏らないように選びます。SaaSでは型によって割合が違ったため、1つの型に寄せると結果も寄ります。

  2. 2

    質問ごとに、Google上位10位と、ChatGPT・Geminiの引用元を記録する。

    同じ日に記録します。ChatGPTとGeminiは分けて記録します。SaaSでは、上位10位のサイトを引用した割合が、Geminiは46.8%、ChatGPTは8.5%と大きく違ったためです。AIが引用を1件も付けない回答もあるので、そのときは「引用なし」と記録します。

  3. 3

    自社サイトを、質問ごとに4つの立ち位置に分ける。

SEO上位10位とAIの引用で分けた、4つの立ち位置(SaaS30問の件数)

立ち位置 SEO上位10位 AIの引用 SaaS30問では
① 両方に出ている いた された 139件
② 上位なのに、AIに出ていない いた されなかった 145件
③ 上位外なのに、AIに出ている いない された 314件
④ どちらにも出ていない いない されなかった (数えていない)
  1. 4

    ②から見る。

    SaaSでは145件あり、半分以上が公式サイトでした。SEOの成果が出ているぶん、AIで出ていないことに気づきにくい場所です。次に③を見ます。マネーフォワード クラウドのように、上位にいなくてもAIには引用されている質問があります。自社でなく競合が③にいることもあります。

あわせて、比較サイトの中の自社を見る。 ITトレンドやASPICが引用されている質問では、そのページに自社のツールが載っているか、どう書かれているかを確かめます。

なお、この記事の数字は1回の観測です。自社で見るときも、1回で決めずに、日を変えて何度か見ることをおすすめします。

SaaS30問の調査から言えること(Q&A)

Q1. ITトレンドなどの比較サイトに載っていれば、AIにも出てきますか?

載っていれば出る、とは言えない結果でした。

ITトレンドは、30問のうち17問でAIに引用されていました。一方でBOXILは、上位10位に9問出ていたのに、AIに引用されたのは4問です。同じ比較サイトでも、AIの引用のされ方は大きく違っていました。

また、この調査で数えたのはサイトの単位までです。引用されたのが、どのツールの、どのページかまでは数えていません。

自社のツールが比較サイトのページとしてAIに引用されているかは、質問ごとに、引用されたURLを開いて確かめるしかありません。

Q2. SalesforceやHubSpotのような大手でないと、AIには出てこないのですか?

HubSpotは、上位10位にいた6問すべてでAIに引用されました。Salesforceも、上位10位にいた6問のうち5問で引用されています。

ただ、上位10位の外から引用されたサイトを見ると、大手だけではありません。シナジーマーケティングは上位10位にいたのが1問でしたが、AIには6問で引用されました。GENIEE SFA/CRMやMazricaも、上位の外から引用されています。

会社の規模で結果が決まっているかは、この調査では確かめていません。分かっているのは、同じ会社でも質問によって結果が入れ替わることです。自社が出ている質問と出ていない質問を、1問ずつ確かめるしかありません。

親記事・逆向き記事との関係

この記事は、同じ450問の調査をSaaSに絞って、社名まで見たものです。

同じ450問の調査から書いた3本の記事と、それぞれが見ているもの

記事 見ているもの
Google検索の上位10位のサイトは、AIの回答でどれだけ登場(引用)されるのか? 15業界の割合。サイトの種類別
AIの回答に登場(引用)したサイトは、Google検索の上位10位に表示されていたのか? 同じデータを、AIの引用を起点に数えたもの
この記事 SaaSで、実際にどのサイトが引用され、どのサイトが引用されなかったか

SaaS30問の調査から言えないこと

  • ITトレンドやBOXILが、AIに強い・弱い、とは言えません。 30問・1回の観測です。同じサイトでも質問によって結果が入れ替わっています
  • SEO上位にいたから引用された、とは言えません。 同じ時期に観測した2つの集合の重なりを数えたもので、因果は検証していません
  • 引用されなかった理由は分かりません。 ページの内容、質問、取得した時点など、ほかの条件をそろえた分析ではありません
  • 会社の規模とAIの引用の関係は分かりません。 規模で分けて数えてはいません
  • 比較サイトのどのページが引用されたかは数えていません。 数えたのはサイトの単位までです
  • 引用と、言及・推薦は別です。 URLが引用されていても、回答本文に社名が出ているとは限りません
  • 2026年8月時点の結果です。 AIの回答は変わるので、いまも同じ結果になるとは限りません

観測条件

  • 質問(クエリ):SaaSの30問。おすすめ・候補選定/比較・違い/選び方・判断基準/悩み・トラブル/定義・使い方の5つの型で、6問ずつ作りました(15業界すべてで同じ構成)。全文は下の一覧に載せています
  • 観測日:2026年8月10日(AIの回答とGoogle検索の上位10位を、同じ日に取得)
  • 観測回数:1回。30問 × 2つのAI = 60回答。Google検索は30問 × 上位10位
  • 対象AI:ChatGPT/Gemini(どちらもWeb版。モデル名は記録していません)
  • 取得方法:AIの回答は、Genview の管理画面から書き出したCSVです。Google検索の上位10位は、パソコンのChromeのシークレットウィンドウで、東京から検索して記録しました
  • 集計の基準:単位は「質問×サイト」です。サイトはドメインで分けていますが、サブドメイン(biz.moneyforward.com や support.freee.co.jp など)は、元のデータのまま別のサイトとして数えています。同じサイトが10個の質問で上位10位に出ていれば、10件として数えます。同じ質問でChatGPTまたはGeminiのどちらかに引用されていれば「引用あり」としました。同じ回答の中で同じサイトは1件として数えます。AIが引用を1件も付けなかった回答は、「引用0件」として数えています
  • 辞書の時点:この記事は引用(どのサイトを見たか)だけを数えているため、社名の辞書は使っていません
  • この記事で数えていないもの:Geminiの転送用URL(vertexaisearch.cloud.google.com)2件は、行き先のサイトが特定できないため数えていません。回答本文に社名が出たか(言及)と、推薦されたかどうかも数えていません。サイトの種類別の表では、質問によって分類が割れた22件を除いています

同じ条件でもう一度観測しても、数字は一致しません。AIの回答は1回ごとに変わり、同じ日に3分あけて聞き直しても、引用元の重なりは4割前後でした(法律事務所・2026年9月13日)。

集め方や数え方の詳しい説明は、調査方法にまとめています。

この調査で使ったSaaSの30問(クリックで開きます)
No. 質問の型 質問
1 おすすめ・候補選定 中小企業におすすめのCRMツールは?
2 おすすめ・候補選定 BtoB企業におすすめのMAツールは?
3 おすすめ・候補選定 営業管理におすすめのSFAツールは?
4 おすすめ・候補選定 中小企業におすすめの勤怠管理システムは?
5 おすすめ・候補選定 法人向けのおすすめ会計ソフトは?
6 おすすめ・候補選定 中小企業におすすめの電子契約サービスは?
7 比較・違い CRMとSFAは何が違う?
8 比較・違い CRMとMAツールはどう使い分ける?
9 比較・違い クラウド会計ソフトとインストール型の会計ソフトはどっちがいい?
10 比較・違い 勤怠管理システムと給与計算ソフトは何が違う?
11 比較・違い 電子契約と紙の契約書は何が違う?
12 比較・違い チャットツールとプロジェクト管理ツールはどう使い分ける?
13 選び方・判断基準 CRMツールは何を基準に選べばいい?
14 選び方・判断基準 MAツールは何を比較して選べばいい?
15 選び方・判断基準 SFAツールを選ぶときは何を確認すればいい?
16 選び方・判断基準 勤怠管理システムは何を基準に選べばいい?
17 選び方・判断基準 経費精算システムは何を比較して選べばいい?
18 選び方・判断基準 電子契約サービスは何を基準に選べばいい?
19 悩み・トラブル CRMを導入しても社内で使われないのはなぜ?
20 悩み・トラブル MAツールを導入しても成果が出ないのはなぜ?
21 悩み・トラブル SFAへの入力を営業担当者が面倒がるときはどうすればいい?
22 悩み・トラブル 勤怠管理システムを導入するとどんな業務を効率化できる?
23 悩み・トラブル 経費精算システムを導入するメリットは?
24 悩み・トラブル 複数の業務システムを連携させるメリットは?
25 定義・使い方 CRMツールの費用相場はどのくらい?
26 定義・使い方 MAツールはどのくらいの企業規模から導入した方がいい?
27 定義・使い方 SFAは営業担当者が何人くらいなら導入するべき?
28 定義・使い方 勤怠管理システムは小規模な会社でも導入するメリットがある?
29 定義・使い方 電子契約サービスを導入すると契約業務はどのくらい効率化できる?
30 定義・使い方 業務システムは複数のツールを使うのと一つにまとめるのはどっちがいい?

よくある質問

Q SaaSのGoogle上位サイトは、AIにも引用されますか?

A

SaaSの30問では、Google上位10位に出たサイトのうち、同じ質問でChatGPTまたはGeminiにも引用されたのは48.9%でした。AI別では、Geminiが46.8%、ChatGPTが8.5%です。上位にいれば引用される、という関係ではありません。

Q ChatGPTとGeminiでは、どちらがGoogle上位のサイトを引用しますか?

A

SaaSではGeminiです。Google上位10位のサイトのうち、Geminiは46.8%を引用し、ChatGPTは8.5%でした。ChatGPTはおよそ12件に1件しか、上位10位のサイトを引用していません。

Q 同じサイトが、引用されたりされなかったりするのはなぜですか?

A

理由は今回の調査では分かりません。分かっているのは、同じサイトでも質問によって結果が入れ替わることです。ITトレンドは、9問で上位にいて引用され、3問で上位にいたのに引用されず、8問では上位にいないのに引用されていました。

まとめ

SaaSの30問で、Google上位10位に出たサイトのうち、AIにも引用されたのは48.9%でした。ChatGPTに限ると8.5%です。

種類で見ると、比較サイトは39.5%で、15業界全体を下回りました。 ただし比較サイトの中でも、ITトレンドは17問で引用され、BOXILは上位にいた9問のうち2問でした。

社名で見ると、はっきりしたことがあります。同じサイトでも、質問によって結果が入れ替わります。 「業務システムは複数のツールを使うのと一つにまとめるのはどっちがいい?」では、上位10位の9サイトが1つも引用されていません。

「うちはAIに出ている」「出ていない」と、会社単位で判断することはできません。自社にとって重要な質問を選んで、1問ずつ、AIがどこを引用しているかを見る。 そうすると、検索では上位なのにAIでは出ていない質問と、検索の上位には出ていないのにAIでは出ている質問が、両方見えてきます。

この記事を書いた人

吉田 清登 / Yoshida Kiyoto

株式会社FID 執行役員CMO / Genview プロダクトマネージャー / JECCICA客員講師

通販業界20年以上。再春館製薬所で越境EC・タイチームの管理を経て、現在は Genview の事業責任者。

得意分野のCRMのエッセンスをGEO対策に取り入れたのが Genview です。AI時代の接客は BtoC with AI。主役はお客様で、AIはその間に入った存在です。お客様に伝えると同時に、AIにも自社を正しく伝える。AIを通してどう伝わっているかを、実際に測って確かめています。

プロフィール / note

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