著者:吉田 清登(株式会社FID CMO / Genview PM) 公開:2026-08-11

士業では、Google検索で上位にいるサイトの6割近くが、AIの回答に引用されていませんでした。

士業の30問で、Google検索の上位10位に出たサイトと、ChatGPT・Geminiの引用元を1つずつ突き合わせました(2026年8月10日)。

この記事の「登場」は、AIの回答に付いた引用URLのことです。回答本文に社名が出たか(言及)は数えていません。

AIに引用された

41.0%

ChatGPT

5.5%

Gemini

38.5%

この記事は「Google検索の上位10位のサイトは、AIの回答でどれだけ登場(引用)されるのか?」の士業編です。あちらは15業界の割合を、こちらは士業で実際にどのサイトが引用され、どのサイトが引用されなかったのかを、社名で見ていきます。

15業界全体では、Google上位10位のサイトのうちAIにも引用されたのは43.6%でした。では士業では、具体的にどこが引用され、どこが引用されなかったのか。

士業の30問について、Google検索の上位10位とAIの引用元を、1つずつ突き合わせました。

30秒でわかる結論

  • 士業のGoogle上位10位に出たサイトのうち、AIにも引用されたのは41.0%だった
  • ChatGPTに限ると5.5%。18件に1件ほどしかない
  • 逆に、AIが引用したサイトの74.7%は、SEO上位11位以下だった
  • 「おすすめの〇〇士は?」の質問では、ChatGPTの引用がすべてGoogleマップだった質問が3問あった
  • 同じサイトでも、質問によって「引用された」「されなかった」が入れ替わる。見るべき単位は質問そのもの

{LSC}

引用されたサイト・されなかったサイトの社名/サイトの種類別・質問の型別の割合/会計ソフトの会社とポータルサイト/1問の掘り下げ/自社で確かめる手順/この調査から言えないこと

士業のGoogle上位サイトのうち、ChatGPTに引用されたのは5.5%だけだった

士業の30問で、Google検索の上位10位に出たサイトを数えると273件でした(質問×サイト)。そのうち、同じ質問でChatGPTまたはGeminiにも引用されたのは112件です。

士業30問・SEO上位10位に出たサイトのうち、AIにも引用された件数と割合

件数 割合
SEO上位10位に出た 273件 ―
AIにも引用された 112件 41.0%
引用されなかった 161件 59.0%

AI別(分母は同じ273件)

AI AIにも引用された 割合
ChatGPT 15件 5.5%
Gemini 105件 38.5%

15業界全体では43.6%でした。士業はそれより低い値です。そしてChatGPTは5.5%、およそ18件に1件です。

次に、逆向きで調べてみました。AIが引用したサイトのほうを数えます。

士業の30問で、ChatGPTとGeminiが引用したサイトは、合計442件でした(質問×サイト)。そのうち、同じ質問のSEO上位10位以内にいたのは112件、11位以下は330件です。

士業30問・AIが引用したサイトのうち、SEO上位10位以内にいた件数と割合

件数 割合
AIが引用したサイト 442件 ―
SEO上位10位以内にいた 112件 25.3%
SEO上位11位以下だった 330件 74.7%

AIが引用したサイトの4分の3は、SEO上位10位の外にありました。

*1 逆向き記事の士業の数字(ChatGPT 12.8%/Gemini 25.6%)は、引用URLの件数で数えているため、この表の割合とは一致しません。

*2 30問のうち1問(「離婚問題の相談におすすめの弁護士は?」)では、Geminiは回答に引用を付けていませんでした。ChatGPTも、4問(「社労士と弁護士は労務相談でどう使い分ける?」「会社設立を依頼する専門家はどう選べばいい?」「司法書士に会社設立を依頼するといくらかかる?」「相続手続きは税理士と司法書士のどちらに相談すればいい?」)で引用を付けていませんでした。

実務で使うなら、「上位にいる」と「AIに出ている」は別々に確かめることです。とくにChatGPTの引用は、検索の上位10位とほとんど重なりません。

士業でGoogle上位を取っているサイトでも、6割近くはAIの回答に出てきません。ChatGPTに限れば18件に1件です。

そしてAIは、Google検索の上位10位に入っていないサイトを、入っているサイトの約3倍引用しています。 検索順位だけを見ていると気づかない相手が、AIの回答には並んでいる、ということです。

士業では、比較サイトの52.0%がAIにも引用された

Google上位10位に出たサイトを、種類ごとに分けて数えました。15業界全体の数字も並べます。

士業30問・サイトの種類別、SEO上位10位に出たサイトのうちAIにも引用された割合

サイトの種類 上位10位に出た AIにも引用された 割合 15業界全体
比較サイト 25件 13件 52.0% 44.7%
公式サイト 183件 83件 45.4% 48.0%
メディア 47件 12件 25.5% 35.4%
アフィリエイトサイト 8件 1件 12.5% 31.5%

* 種類が「複数」と記録されていたサイト(弁護士ナビ、社労士プロなどの10件)は、この表から外しています。

士業では、比較サイトのうちAIにも引用されたのは52.0%で、15業界全体(44.7%)を上回りました。 ここでの比較サイトは、ベンナビ相続や比較ビズのように、事務所を探す・比べるためのサイトです。ただし、上位10位に出たのは25件と少なく、数件の違いで割合が大きく動きます。

一方、メディアは25.5%で、15業界全体より10ポイント低い値でした。公式サイトは45.4%で、15業界全体とほぼ同じです。

実務で使うなら、自社の重要な質問で、どの比較サイトがAIに引用されているかを見ることです。 同じ運営会社の比較サイトでも、引用されたところと、されなかったところがありました(後のQ&A)。

士業では、「おすすめ」の質問で、SEO上位のサイトのうちAIにも引用されたのは38.0%だった

30問は、5つの型で6問ずつ作っています。型ごとに、SEO上位10位に出たサイトのうちAIにも引用された割合を出しました。15業界全体の数字も並べます。

士業30問・質問の型別、SEO上位10位に出たサイトのうちAIにも引用された割合

質問の型 上位10位に出た AIにも引用された 割合 15業界全体
比較・違い 56件 26件 46.4% 45.7%
選び方・判断基準 56件 26件 46.4% 43.0%
定義・使い方 56件 23件 41.1% 38.9%
おすすめ・候補選定 50件 19件 38.0% 48.6%
悩み・トラブル 55件 18件 32.7% 42.0%

「おすすめ」の質問は38.0%で、15業界全体の48.6%より10ポイント低い値でした。 「相続の相談におすすめの税理士は?」のように、相談先の候補を聞く質問が並ぶ型です。

この型では、ChatGPTの引用に特徴がありました。「会社設立の相談におすすめの司法書士は?」「離婚問題の相談におすすめの弁護士は?」「補助金申請の相談におすすめの行政書士は?」の3問では、ChatGPTが付けた引用は、すべてGoogleマップのURLでした。 事務所名でGoogleマップを検索したURLで、3問で20本あります。事務所のサイトそのものは、この3問では1本も引用されていません。

「悩み」の質問も32.7%で、15業界全体(42.0%)を下回りました。

ただし、1つの型は6問・55件前後です。1問で数件動けば、割合も数ポイント動きます。

実務で使うなら、士業では「おすすめの〇〇士は?」の質問で、AIの回答の引用元を1本ずつ開いてみることです。 事務所のサイトではなく、地図や比較サイトが引用されていることがあります。

弥生は、上位にいた8問すべてでAIに引用された

SEO上位10位にいて、同じ質問でAIにも引用されたサイトは、77サイト・112件でした。複数の質問で引用されたサイトを並べます。

士業30問・SEO上位10位にいて、AIにも引用されたサイト(引用された質問の数が多い順)

質問の数 サイト 種類
8問 弥生 公式サイト
6問 マネーフォワード クラウド 公式サイト
4問 相続会議(朝日新聞社) メディア
4問 freee 公式サイト
3問 辻・本郷 税理士法人 公式サイト
3問 ベンチャーサポートグループ メディア
3問 アガルート 公式サイト
3問 ベンナビ相続 比較サイト

上から4つのうち3つは、弥生・マネーフォワード クラウド・freeeの、会計ソフトの会社のサイトでした。 士業の事務所ではありません。

弥生は、上位10位にいた8問すべてで、AIにも引用されました。 上位10位にいなかった2問でも引用されていて、あわせて10問です。8問は、会社設立(3問)、確定申告(2問)、税理士の選び方・顧問料(2問)、相続の相談先(1問)についての質問でした。

実務で使うなら、自社の重要な質問で、会計ソフトの会社のような「士業ではない会社」の記事が引用されていないかを見ることです。 検索で比べている相手が同業の事務所だけだと、AIの回答で並んでいる相手を見落とします。

SEO上位にいたのにAIに引用されなかった161件のうち、6割は公式サイトだった

SEO上位10位にいたのに、同じ質問でAIに引用されなかったサイトは、140サイト・161件でした。

士業30問・SEO上位10位にいたのに、AIに引用されなかったサイト(質問の数が多い順。2問のサイトは一部)

質問の数 サイト 種類
3問 創業手帳 メディア
3問 税理士紹介センタービスカス 比較サイト
3問 SoVa メディア
2問 比較ビズ 比較サイト
2問 ベンナビ労働問題 比較サイト
2問 MS-Japan 公式サイト
2問 辻・本郷 税理士法人 公式サイト
2問 ベンチャーサポートグループ メディア

161件のうち100件、6割が公式サイトでした。 事務所のサイトが多く入っています。

辻・本郷 税理士法人とベンチャーサポートグループは、上位にいて引用された質問が3問ある一方で、上位にいたのに引用されなかった質問も2問ありました。

実務で使うなら、「検索では上位なのに、AIでは出ていない質問」を先に探すことです。 SEOの成果が出ているぶん、AIで出ていないことに気づきにくい場所です。

上位10位の外から、税理士法人や東京弁護士会が引用された

SEO上位10位にいないのに、同じ質問でAIが引用したサイトは、290サイト・330件でした。

士業30問・SEO上位10位にいないのに、AIが引用したサイト(質問の数が多い順)

質問の数 サイト
3問 Googleマップ
3問 小谷野税理士法人
3問 キークレア税理士法人
3問 永安栄棟 公認会計士・税理士事務所
3問 東京弁護士会
3問 freee
3問 企業法務弁護士ナビ
3問 税理士紹介センタービスカス
3問 三菱UFJ銀行

小谷野税理士法人やキークレア税理士法人は、上位10位にいたのは1問でしたが、上位の外から3問でAIに引用されました。 東京弁護士会も、上位10位の外から3問で引用されています。

税理士紹介センタービスカスは、上位10位にいた3問では引用されず、上位10位にいなかった3問で引用されました。

実務で使うなら、検索で上位10位に入っていない質問も、AIの回答は確かめることです。 上位10位にいなくてもAIには引用されている質問があります。競合の事務所がそうなっている可能性もあります。

マネーフォワード クラウドでも、上位にいたのに引用されなかった質問が1問あった

ここまでの表には、同じサイトが何度も出てきました。マネーフォワード クラウドを例に、どの質問でどうなったかを並べます。30問のうち、マネーフォワード クラウドがGoogle上位10位にいたか、AIに引用されたかのどちらかに当てはまったのは9問で、そのうち6問は、上位10位にいてAIにも引用された質問です。残りの3問を並べます。

マネーフォワード クラウドの9問のうち、「上位にいて、AIにも引用」以外になった3問

質問 Google上位10位 AIの引用
税理士は何を基準に選べばいい? いた されなかった
税理士と会計士は何が違う? いない された
就業規則の作成は社労士に頼んだ方がいい? いない された

6問で上位にいて引用されたマネーフォワード クラウドでも、上位10位にいたのに引用されなかった質問が1問ありました。 反対に、上位10位にいなかった2問では、AIに引用されています。

ほかのサイトも同じでした。質問ごとの結果を、件数で並べます。

士業30問・同じサイトが、質問によってどの結果になったか(質問の数)

サイト 上位にいて、AIにも引用 上位にいたのに、引用されず 上位にいないのに、AIが引用
弥生 8問 0問 2問
マネーフォワード クラウド 6問 1問 2問
freee 4問 1問 3問
相続会議(朝日新聞社) 4問 1問 2問
辻・本郷 税理士法人 3問 2問 1問
税理士紹介センタービスカス 0問 3問 3問

士業で、この3つのうち2つ以上に当てはまったサイトは59サイト、3つすべてに当てはまったサイトは10サイトありました。

実務で使うなら、「このサイトはAIに強い」「弱い」とは言えない、ということです。 上位にいた8問すべてで引用された弥生のようなサイトもあれば、上位にいた3問では引用されず、上位の外の3問で引用されたビスカスのようなサイトもあります。自社の立ち位置も、質問ごとに違うはずです。見るべき単位は、会社ではなく質問です。

「士業の口コミはどこまで信用していい?」では、上位10位のどのサイトもAIに引用されなかった

1問を掘り下げます。

「士業の口コミはどこまで信用していい?」のGoogle上位10位と、AIに引用されたか

順位 サイト 種類 AIに引用された
1位 キャリアチケット メディア ×
2位 みらいキャリア 公式サイト ×
3位 いい求人net 複数 ×
4位 Yahoo!知恵袋 メディア ×
5位 リクナビNEXT 公式サイト ×
6位 転職アカホン メディア ×
7位 すべらない転職 メディア ×
8位 イースタッフ 公式サイト ×
9位 Digital Port メディア ×
10位 リーガルジョブマガジン メディア ×

この1問では、上位10位の10サイトが、1つもAIに引用されませんでした。

上位10位には、キャリアチケットやリクナビNEXTのように、転職・求人を扱うサイトが10サイト中8サイト並んでいました。

AIが引用したのは、上位10位にいない14件です。Geminiは13件で、税理士事務所や税理士紹介のサイトが書いた口コミの見方、MLT法律事務所の弁護士の選び方、相続会議、ミツモアの税理士の口コミのページ、偽の口コミの見分け方を扱うTBSやGIGAZINEの記事などが並びました。 ChatGPTは2件で、どちらも税理士の口コミや相続の相談先を扱うサイトでした。

実務で使うなら、同じ言葉の質問でも、検索とAIで「何についての質問か」が食い違うことがある、という前提で見ることです。 この1問では、検索の上位は転職・求人のサイトが中心で、AIが引用したのは士業の選び方を扱うサイトでした。自社に関わる質問ほど、検索結果とAIの回答の両方を開いて確かめてください。

士業の事務所が、自社の質問で確かめる手順

ここまでの結果を、自社で確かめる手順にしました。この記事と同じやり方です。

  1. 1

    質問を10〜20本選ぶ。

    自社の事務所が答えになりうる質問を、5つの型(おすすめ/比較・違い/選び方/悩み/定義・使い方)から偏らないように選びます。士業では型によって割合が違ったため、1つの型に寄せると結果も寄ります。

  2. 2

    質問ごとに、Google上位10位と、ChatGPT・Geminiの引用元を記録する。

    同じ日に記録します。ChatGPTとGeminiは分けて記録します。士業では、上位10位のサイトを引用した割合が、Geminiは38.5%、ChatGPTは5.5%と大きく違ったためです。AIが引用を1件も付けない回答もあるので、そのときは「引用なし」と記録します。GoogleマップのURLが引用されていたら、それも記録します。

  3. 3

    自社サイトを、質問ごとに4つの立ち位置に分ける。

SEO上位10位とAIの引用で分けた、4つの立ち位置(士業30問の件数)

立ち位置 SEO上位10位 AIの引用 士業30問では
① 両方に出ている いた された 112件
② 上位なのに、AIに出ていない いた されなかった 161件
③ 上位外なのに、AIに出ている いない された 330件
④ どちらにも出ていない いない されなかった (数えていない)
  1. 4

    ②から見る。

    士業では161件あり、6割が公式サイトでした。SEOの成果が出ているぶん、AIで出ていないことに気づきにくい場所です。次に③を見ます。小谷野税理士法人やキークレア税理士法人のように、上位にいなくてもAIには引用されている事務所があります。自社でなく競合が③にいることもあります。

あわせて、比較サイトの中の自社を見る。 ベンナビ相続や比較ビズが引用されている質問では、そのページに自社の事務所が載っているか、どう書かれているかを確かめます。

なお、この記事の数字は1回の観測です。自社で見るときも、1回で決めずに、日を変えて何度か見ることをおすすめします。

士業30問の調査から言えること(Q&A)

Q1. 「おすすめの税理士は?」と聞かれたとき、AIは事務所のサイトを引用しますか?

引用されることもありますが、事務所のサイト以外が引用されることも多い結果でした。

「おすすめ」の6問では、Google上位10位のサイトのうちAIにも引用されたのは38.0%でした。15業界全体(48.6%)より10ポイント低い値です。

とくにChatGPTは、「会社設立の相談におすすめの司法書士は?」「離婚問題の相談におすすめの弁護士は?」「補助金申請の相談におすすめの行政書士は?」の3問で、引用をすべてGoogleマップのURLにしていました。事務所名でGoogleマップを検索したURLです。Geminiは、「離婚問題の相談におすすめの弁護士は?」の回答に引用を付けていませんでした。

また、この調査で数えたのは引用だけです。回答本文でどの事務所の名前が挙がったかは数えていません。

「おすすめの〇〇士は?」と聞いたときに、AIが何を引用しているかは、質問ごとに回答を開いて確かめるしかありません。

Q2. ベンナビのようなポータルサイトに載っていれば、AIにも出てきますか?

載っていれば出る、とは言えない結果でした。

同じアシロが運営するサイトでも、結果は分かれました。ベンナビ相続は、上位10位にいた3問すべてでAIに引用されました。企業法務弁護士ナビも、上位にいた2問で引用され、上位の外からも3問で引用されています。一方で、ベンナビ労働問題は、上位10位にいた2問のどちらでも引用されていません。

税理士紹介センタービスカスは、上位10位にいた3問では引用されず、上位10位にいなかった3問で引用されました。

また、この調査で数えたのはサイトの単位までです。引用されたのが、どの事務所の、どのページかまでは数えていません。

自社の事務所がポータルサイトのページとしてAIに引用されているかは、質問ごとに、引用されたURLを開いて確かめるしかありません。

親記事・逆向き記事との関係

この記事は、同じ450問の調査を士業に絞って、社名まで見たものです。

同じ450問の調査から書いた3本の記事と、それぞれが見ているもの

記事 見ているもの
Google検索の上位10位のサイトは、AIの回答でどれだけ登場(引用)されるのか? 15業界の割合。サイトの種類別
AIの回答に登場(引用)したサイトは、Google検索の上位10位に表示されていたのか? 同じデータを、AIの引用を起点に数えたもの
この記事 士業で、実際にどのサイトが引用され、どのサイトが引用されなかったか

士業30問の調査から言えないこと

  • 弥生やベンナビが、AIに強い・弱い、とは言えません。 30問・1回の観測です。同じサイトでも質問によって結果が入れ替わっています
  • SEO上位にいたから引用された、とは言えません。 同じ時期に観測した2つの集合の重なりを数えたもので、因果は検証していません
  • 引用されなかった理由は分かりません。 ページの内容、質問、取得した時点など、ほかの条件をそろえた分析ではありません
  • どの事務所がAIに推薦されたかは分かりません。 回答本文に事務所の名前が出たか(言及)は数えていません。GoogleマップのURLも、引用として数えただけです
  • 事務所の規模や地域とAIの引用の関係は分かりません。 規模や地域で分けて数えてはいません
  • 比較サイトのどのページが引用されたかは数えていません。 数えたのはサイトの単位までです
  • 2026年8月時点の結果です。 AIの回答は変わるので、いまも同じ結果になるとは限りません

観測条件

  • 質問(クエリ):士業の30問。おすすめ・候補選定/比較・違い/選び方・判断基準/悩み・トラブル/定義・使い方の5つの型で、6問ずつ作りました(15業界すべてで同じ構成)。全文は下の一覧に載せています
  • 観測日:2026年8月10日(AIの回答とGoogle検索の上位10位を、同じ日に取得)
  • 観測回数:1回。30問 × 2つのAI = 60回答。Google検索は30問 × 上位10位
  • 対象AI:ChatGPT/Gemini(どちらもWeb版。モデル名は記録していません)
  • 取得方法:AIの回答は、Genview の管理画面から書き出したCSVです。Google検索の上位10位は、パソコンのChromeのシークレットウィンドウで、東京から検索して記録しました
  • 集計の基準:単位は「質問×サイト」です。サイトはドメインで分けていますが、サブドメインは、元のデータのまま別のサイトとして数えています。同じサイトが10個の質問で上位10位に出ていれば、10件として数えます。同じ質問でChatGPTまたはGeminiのどちらかに引用されていれば「引用あり」としました。同じ回答の中で同じサイトは1件として数えます。AIが引用を1件も付けなかった回答は、「引用0件」として数えています。GoogleマップのURLは、google.com の1サイトとして数えています
  • 辞書の時点:この記事は引用(どのサイトを見たか)だけを数えているため、社名の辞書は使っていません
  • この記事で数えていないもの:回答本文に社名が出たか(言及)と、推薦されたかどうかは数えていません。サイトの種類別の表では、種類が「複数」と記録されていた10件を除いています。士業では、Geminiの転送用URL(vertexaisearch.cloud.google.com)はありませんでした

同じ条件でもう一度観測しても、数字は一致しません。AIの回答は1回ごとに変わり、同じ日に3分あけて聞き直しても、引用元の重なりは4割前後でした(法律事務所・2026年9月13日)。

集め方や数え方の詳しい説明は、調査方法にまとめています。

この調査で使った士業の30問(クリックで開きます)
No. 質問の型 質問
1 おすすめ・候補選定 相続の相談におすすめの税理士は?
2 おすすめ・候補選定 会社設立の相談におすすめの司法書士は?
3 おすすめ・候補選定 労務トラブルの相談におすすめの社労士は?
4 おすすめ・候補選定 離婚問題の相談におすすめの弁護士は?
5 おすすめ・候補選定 補助金申請の相談におすすめの行政書士は?
6 おすすめ・候補選定 中小企業の顧問税理士を探すならどこがおすすめ?
7 比較・違い 税理士と会計士は何が違う?
8 比較・違い 司法書士と行政書士は何が違う?
9 比較・違い 社労士と弁護士は労務相談でどう使い分ける?
10 比較・違い 税理士に頼むのと自分で確定申告するのはどっちがいい?
11 比較・違い 顧問契約とスポット相談はどっちがいい?
12 比較・違い 法律事務所と司法書士事務所は何が違う?
13 選び方・判断基準 税理士は何を基準に選べばいい?
14 選び方・判断基準 弁護士は何を基準に選べばいい?
15 選び方・判断基準 社労士を選ぶときは何を確認すればいい?
16 選び方・判断基準 相続に強い専門家はどう見分ければいい?
17 選び方・判断基準 会社設立を依頼する専門家はどう選べばいい?
18 選び方・判断基準 士業の口コミはどこまで信用していい?
19 悩み・トラブル 税理士の顧問料はいくらくらいが相場?
20 悩み・トラブル 弁護士への相談料はいくらかかる?
21 悩み・トラブル 司法書士に会社設立を依頼するといくらかかる?
22 悩み・トラブル 社労士と顧問契約するメリットは?
23 悩み・トラブル 士業に相談する前に何を準備すればいい?
24 悩み・トラブル 無料相談だけ利用しても大丈夫?
25 定義・使い方 相続手続きは税理士と司法書士のどちらに相談すればいい?
26 定義・使い方 会社設立は自分でもできる?
27 定義・使い方 就業規則の作成は社労士に頼んだ方がいい?
28 定義・使い方 契約書の作成は弁護士に依頼した方がいい?
29 定義・使い方 補助金申請は行政書士に依頼できる?
30 定義・使い方 確定申告を税理士に依頼するメリットは?

よくある質問

Q 士業のGoogle上位サイトは、AIにも引用されますか?

A

士業の30問では、Google上位10位に出たサイトのうち、同じ質問でChatGPTまたはGeminiにも引用されたのは41.0%でした。AI別では、Geminiが38.5%、ChatGPTが5.5%です。上位にいれば引用される、という関係ではありません。

Q ChatGPTとGeminiでは、どちらがGoogle上位のサイトを引用しますか?

A

士業ではGeminiです。Google上位10位のサイトのうち、Geminiは38.5%を引用し、ChatGPTは5.5%でした。ChatGPTはおよそ18件に1件しか、上位10位のサイトを引用していません。

Q 同じサイトが、引用されたりされなかったりするのはなぜですか?

A

理由は今回の調査では分かりません。分かっているのは、同じサイトでも質問によって結果が入れ替わることです。マネーフォワード クラウドは、6問で上位にいて引用され、1問で上位にいたのに引用されず、2問では上位にいないのに引用されていました。

まとめ

士業の30問で、Google上位10位に出たサイトのうち、AIにも引用されたのは41.0%でした。ChatGPTに限ると5.5%です。

質問の型で見ると、「おすすめ」の質問は38.0%で、15業界全体より10ポイント低い値でした。 ChatGPTは、そのうち3問で、引用をすべてGoogleマップのURLにしていました。

社名で見ると、はっきりしたことがあります。同じサイトでも、質問によって結果が入れ替わります。 そして、AIに多く引用されたのは、弥生やマネーフォワード クラウドのような会計ソフトの会社のサイトでした。「士業の口コミはどこまで信用していい?」では、上位10位の10サイトが1つも引用されていません。

「うちはAIに出ている」「出ていない」と、事務所単位で判断することはできません。自社にとって重要な質問を選んで、1問ずつ、AIがどこを引用しているかを見る。 そうすると、検索では上位なのにAIでは出ていない質問と、検索の上位には出ていないのにAIでは出ている質問が、両方見えてきます。

この記事を書いた人

吉田 清登 / Yoshida Kiyoto

株式会社FID 執行役員CMO / Genview プロダクトマネージャー / JECCICA客員講師

通販業界20年以上。再春館製薬所で越境EC・タイチームの管理を経て、現在は Genview の事業責任者。

得意分野のCRMのエッセンスをGEO対策に取り入れたのが Genview です。AI時代の接客は BtoC with AI。主役はお客様で、AIはその間に入った存在です。お客様に伝えると同時に、AIにも自社を正しく伝える。AIを通してどう伝わっているかを、実際に測って確かめています。

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